「TikTokで人気」にピンとこない人も
今回のアンケートの回答を見て、率直に感じたことは、「40、50代の女性は、世間が思っているほどソーシャルメディア(SNS)を利用しているわけではない」ということ。
確かに、私の周りを見渡してみると、メディア関係者以外の人は、LINEは連絡ツールとして使っていても、それ以外のものを使っていないことは少なくありません。
これによって、どんなことが考えられるか。たとえば、メディアで「TikTokで再生回数が●万回で人気」と紹介されても、“40、50代女性(mi-mollet読者)のTikTokを使っていない96%の人”にとっては、「へぇ! すごい」と思うのかどうか……。使っていなければ、自分とは関係ない話だと思いやすいし、ピンとこないことも多いかもしれません。
今後ますます、「何を使って情報を得るのか」は、人によって違ってくるでしょう。それは、テレビなのか、新聞・雑誌なのか、ネットなのか、ソーシャルメディア(SNS)なのか、ラジオなのか。
一昔前のように、「みんなで同じテレビ番組を見て、影響を受け、流行ができていく」ことは、起こりにくくなってきています。
ただ、個人的には、“情報の多様化”は、健全なことだと感じています。「ものごとの正しさ」は見る角度によって変わってきますし、情報は少なからず人に影響を受けてしまうので、1つの情報に多くの人が誘導されてしまうようでは、これからの「多様化の時代」の流れに反していますしね。
ソーシャルメディア(SNS)は、使っても、使わなくてもいいもの
最近は、ソーシャルメディア(SNS)を使っていないと“時代に取り残されている感”が漂いがちですが、必須アイテムではなく、「使っても、使わなくてもいいもの」。
もしかしたら、それを体現しているのが、「40、50代の女性」なのかもしれません。
日本で提供が始まったのが、Twitterは2006年、Facebookは2008年、LINEは2011年、Instagramは2014年。2006年は、今の40歳が24歳のころ。学生時代のような集団生活ではなくなり、「みんながやっているから、自分もやる」という傾向が薄れてくる年頃でもあります。
だから、多くの人が使っていようが、自分に必要なければ使用していないのかもしれません。
今回、分かった「40、50代の女性は、思いのほか、ソーシャルメディア(SNS)を利用しているわけではない」という驚きの事実。私自身も、「使っているのが普通」だという思い込みをして、情報を発信するときに使っていない人が置いてきぼりになるような内容にしないように気を付けようと感じたものでした。
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