しかし目黒蓮といえば、ジャニーズにおいても1、2を争うと言われるイケメン。しかも中性的なイケメンが多いジャニーズにおいて、どちらかというと彼はガタイも良く、硬派で男っぽい魅力が人気です。そんな目黒蓮に、顔が崩れるほどの泣きの演技を要求するとは……。

それだけでなく想は、終始煮え切らない態度を取っています。紬のことを「うるさい」と追い払っておきながら、紬が落としたイヤホンを届けるために呼び出したり、紬の今カレ(想の高校時代の親友)に悪いからもう会うのをやめようと言ったくせに、紬の住むマンションを訪ねたり。どうにも紬を諦めきれない気持ちを持て余し、いつも悶々と思い悩んだような情けない表情をしているのです。

 

ところが興味深いのは、想が情けない姿をさらけ出せば出すほど、ドラマへの関心度も高まっていっていること。これは完全に、弱さをさらけ出す男性が女性たちに支持されているからではないか、そんなふうに感じてしまったのです。