『silent』の湊斗が「当て馬というかもはやヒロイン」説。紬と想への想いが眩しすぎる!_img0
『silent』(フジテレビ)より

「優しいです、なんかもう、主成分“優しさ”って感じの人で。人のために優しさ、全力で使っちゃって、自分のために残すの忘れちゃう人で」

長年交際している恋人に、こんなことを言わせちゃう男性って、すごくないですか? 現在放送中のドラマ『silent』(フジテレビ系)の湊斗(鈴鹿央士)のことなのですが……。

『花男』から始まり、『花晴れ』、『ボス恋』、『かのきれ』と、いつも“ヒロインと結ばれない方”に惹かれてきた筆者。もちろん、湊斗にもどハマりしております。

“当て馬”の概念をぶち壊しまくっている彼は、「もはや、このドラマのヒロインでは? 」と思うほどに、物語の鍵を握っている存在。「こんな人がいたらなぁ……」というより、「絶対に幸せになれよ!」と親目線で応援してしまいます(以下、ネタバレを含みます)。

 

湊斗が、これまでの“当て馬”と一線を画しているワケ


紬(川口春奈)と想(目黒蓮)が寄り添い合っている『silent』のポスター写真。番組公式サイトに書かれている「音のない世界で再び出会った二人が織りなす、切なくも温かいラブストーリー」という紹介文。薄々察していた……というか、もう確信に近いものはありましたよ。紬と湊斗は、別れてしまうんだろうなって。でも、まさかこんな別れ方だとは思っていなかった。

10月27日放送の第4話、湊斗は紬に「お願いがあって。別れてほしい。好きな人がいるから」と伝えました。いろいろな解釈ができますが、湊斗は紬に好きな人(=想)がいるからという意味で言ったのではないでしょうか。ずっと近くで彼女のことを見てきたから、紬本人も気付いていない本心を見抜けてしまった。想と会う時、紬は新しいスカートを履くこと。想といる時の紬が、いちばん可愛いこと。

多くの“当て馬”は、ヒロインのためだけを思って、身を引くことが多いですよね。「あいつ、いけすかないなぁ」とライバルの男性を少し睨みながらも、「幸せになれよ」と背中を押すような。でも、湊斗はちがう。高校時代からの親友・想とも、2人にしか分からない絆があり、しっかりとした愛がありました。

親友だからこそ、湊斗は想の素敵なところをたくさん知っている。だから、紬と付き合い始めた時も、ずっと自信が持てなかったのかもしれません。もしかすると、こうなることをどこかで察していたのかも。紬のことは、想から“借りている”という感覚があって、それがどれだけ時間が経っても消えなくて。