「ひらがな」を使って印象をやわらかくする

「短いのに感じのいいビジネスメール」が悩まず書ける!手紙コンサルタント直伝、ワンランク上のメール術_img2
写真:shutterstock

礼は崩さずに印象をやわらかくしたい時には、ひらがなを用いてみましょう。ひらがなを用いることで、より親密感が増します。女性同士でのメールのやりとりで、「様」ではなく「さま」を使うことは、よくあるでしょう。

 
<漢字とひらがなの印象の違い>・有難う→ありがとう
・頂く→いただく
・是非→ぜひ
・御客様→お客さま
・分かり易い→わかりやすい
・今日は→こんにちは
・宜しく→よろしく
・嬉しい→うれしい
・優しい→やさしい
・御身体に気を付けて→おからだに気をつけて

比較してみて、どのような印象を受けたでしょうか。漢字が多いとやや堅苦しい真面目な印象を、ひらがなが多いと優しく親しみある印象を受けるといわれています。

また、特に格や重みを必要とする場合などは別ですが、難しい表現(言葉・漢字・言い回し)を平易な表現に変えることで、わかりやすく、やわらかな文面になります。次の文例を参考にしてみてください。

<文例①:ひらがなで読みやすく>
【変更前】先日はお忙しい中、有難うございました。
【変更後】先日はお忙しい中、ありがとうございます。

<文例②:ひらがなで印象をやわらかく>
【変更前】素敵な御縁が出来ましたこと光栄であり、この度の会遇を大切にしたいと存じます。
【変更後】すてきなご縁ができ、うれしいです。このたびの出会いを大切にしたいと存じます。

<文例③:親近感・温かさが伝わるフレーズ>
【変更前】御用の一助となれましたでしょうか。
【変更後】・ご用のお役に立つことができましたでしょうか。
・少しでもご用事のお手伝いができましたでしょうか。
・ご来店の目的は果たせましたでしょうか。

<文例④:ひらがなで平易に>
【変更前】是非近い内に、今度はごゆっくりお立ち寄り下さいましたら幸甚に存じます。
【変更後】ぜひ近いうちに、今度はごゆっくりお立ち寄りくださいましたら幸いです。

ただし、使い方を間違うと幼稚な印象になるので、注意が必要です。