せわしないビジネスシーンでも「お茶」への関心が高まっている

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日本の茶室、中国の茶芸館、英国のアフタヌーンティーをはじめ、世界各国にお茶をじっくり楽しむための作法や習慣、場所があるのは、お茶が単なる喉を潤すための飲み物ではなく、人間の生活に大きく影響を及ぼす存在だからではないでしょうか。お茶の効能としてよくいわれているのはリラックス効果ですが、何かとせわしない毎日を送っていると、ほんの数分お茶する時間を持つ、という余裕すら失ってしまいがちですよね。

 

しかし、コロナ禍を経て心のゆとりを重視する「ニューノーマル」時代へと突入した現在、せわしなさの象徴ともいえるビジネスシーンにおいてもお茶を飲むこと、その時間を愉しむことに大きな注目が集まっているのだとか。

その現状を伝えつつ、お茶の種類やお茶にまつわるドラマチックな歴史、さらには日常生活で手軽に楽しむ方法まで、お茶にまつわるさまざまな知識を得ることができるのが、『仕事と人生に効く 教養としての紅茶』という本です。

タイトルには「紅茶」とありますが、緑茶や烏龍茶をはじめお茶全般に関する情報が詰まった本書。今回は、「ビジネス」に焦点を当てた部分をメインにご紹介します!
 

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「茶」の伝搬経路と現状
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【1P目】「茶」が原産地の中国から世界へと伝搬した経路
【2P目】各国での「茶」の呼び名(参考資料:茶の呼称図(橋本実氏作成))
【3~4P目】各国における「茶」の生産量と消費量(三井農林株式会社提供)