毎日のお弁当に週末の野球。日常のありがたみが身にしみる


4月から娘の中学校生活が始まり、6時前に起きてのお弁当づくりがスタート。娘はやせっぽちのくせに、「これまでのお弁当箱じゃ、全然足りない!」とのたまい、二段重ねのでっかいガテン系ランチボックスを導入することになりました。

ハコが大きくなれば、おかずの数も増えざるを得ません。しかも、娘はかなりの偏食。魚全般、きのこ、青菜類なんかが軒並み「お苦手」(娘談)です。

唐揚げ、ハンバーグ、鳥の照り焼き、いんげんの肉巻きなど、来る日も来る日も茶色いお弁当を作る日々。そうこうしているうちに、ずいぶん右手も包丁使いが堂に入ってきました。

でっかい二段弁当にシリコンカップを入れ、おかずを詰めていく。お弁当の何が面倒って、冷ましながら詰めて、じゅうぶん冷めてから蓋をしめなければいけないところ。6月のある日のお弁当も、やっぱり茶色い。

息子はというと、大好きなヤクルトスワローズの試合の勝敗に一喜一憂し、週末の野球の練習を楽しみに日々を過ごしています。もちろん、半袖半ズボンのまま越冬。ここ数年、衣替えとは無縁です。

 

ある日、学校から帰ってきたと思うと、「お母さん、ボク、 俳句の授業でこれしか思いつかなくて」と、恥ずかしそうに何かを差し出してきました。見ると細長い紙に、「佐野君は 野球大好き 野球バカ」と書いてあるではありませんか(佐野君は自分のこと)。

じ、自覚はあったのね……。

息子が所属するチームが、よく利用する野球練習場。思えば去年の7月、この球場に子どもたちを送迎してから学校へ向かい、体育館で突然倒れたのだった……。

倒れてから早1年。毎週土日、真っ黒に日焼けした息子たち野球少年を車に詰め込んで練習や遠征に行く日常が、すっかり戻ってきました。冬場は右手右脚が寒さでこわばってつらかったけれど(マグマカイロ必携)、一生懸命に野球をする子どもたちを見守れるのは、やっぱり幸せ。運転も最初はチームのお父さんに代わってもらったりしていましたが、もう大丈夫!

「球場で杖」というのはやはり目立つので、そういう意味でも、杖なしで歩けるようになれたのはよかった。どんどん野球がうまくなっていく少年たちの姿に、毎週末、パワーをもらっているのでした。