ヘア&メイク長井かおりから、これまで「常識」「鉄則」としてお伝えしてきたメイクテクやコスメの選び方。マスク時代を経て、変わっているんです!! たった一ヵ所メイクを更新するだけで、今っぽく美しく仕上がるメイクのコツをご紹介。今回は、眉の形編です。


vol.35
なりゆき下がり眉にご注意! 平行眉っぽくするなら眉尻が決め手!

 

これまで眉のテクニックはたくさん紹介してきましたが、今回は形について! 上の写真の眉尻に注目してみてください。左写真は、おそらく多くの方が「毛流れに沿って描いた」眉尻。特に眉山をくっきりさせて、眉尻を下げようと思わずとも、もともとの眉骨の形とも相まって、「気づけば下がり眉になっている」と感じること、ありませんか?
一方右写真は、眉尻の下ではなく、上のラインに揃えて3本線を描き足した眉。自然な平行眉風に仕上がり、目と眉の広さも和らいで見えませんか?

 


眉尻だけどうしても下がっちゃう?
それ、描き方次第で解消できます!


特に最近では、きっちり角度のついた眉や、眉山が角張ったような眉よりも、山を作らないゆるやかなアーチ眉や、自然な平行眉を目指す方が多い中、眉頭〜眉の中間くらいまでは順調に真っ直ぐに描けているのに、急にしっぽが下がったみたいに、終点(=眉尻の先)が下がっているという方を実はよく見かけます。するとなぜか「ハ」の字風の眉になってしまう……という自覚がある方も、いらっしゃるのでは? 若いころはハの字眉は可憐で小動物のような可愛さを演出できて……なんて良さもありましたが、大人の女性にとっては眉が下がると目元全体が下がって見えるので、顔立ちにもよりますが、意図的に下がり眉を目指しているのでなければ、これはもったいない!

毛流れのこともありますが、どうしても「常識」として眉山にさしかかるとそれ以降は眉尻を下げて描くというクセがついている人がほとんどだと思いますが、下がり眉印象を防ぐなら、「眉山の上を平行スライドして3本描き足す」が正解。
どういうことか、解説していきますね。

こちらは毛流れに沿って描いた眉。「眉山にたどり着いたら、眉尻の先と結ぶように、毛流れに沿って描く」というのはセオリー通りではありますが、実は「眉下のラインをまっすぐ揃えているのになぜか下がり眉になってしまう」という人は、この眉尻の描き方が原因です。 この眉でも十分素敵ですが、比較をしてみると……?
こちらは眉山の位置を外側に毛3本分線をずらした眉。すると、眉山と眉尻を結んだときの角度が緩やかになり、“しっぽだけ下がった感”がなくなるんです。 自然な平行っぽい眉に仕上がり、目元の印象も引き締まります。
 
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