アイコさんの担当業務の内容と量、どれくらい時間をかけて終わらせているか、どんな工夫をして効率化をはかってきたか、課長に改めて説明してみると良いと思います。

「管理職は、部下がどんなことをしているのか分かっているはず」と思い込むのは危険。管理職は全体を見る仕事なので、案外細かいところは知らなかったりするものです。「アイコさん、そんなことまでやってくれていたの?」という発見があるかもしれません。

課長に、他の人にも仕事内容について改めてヒアリングしてもらった方がいいですね。苦手な業務を担当していてストレスを感じているとか、業務の背景を説明されていないので作業しにくいとか、他の人にもアイコさんには見えていない事情があるかもしれません。特に後輩二人については、何か問題を抱えているならアイコさんも先輩としてサポートしてあげたいですよね。
 

テクニックを積極的に共有することで、自分が楽になる

「仕事がデキるのは損?」業務が増えるベテラン社員のストレス...その逆転解決策は?_img1
 

同時に、できればアイコさんの仕事術・効率化のテクニックをぜひみんなにシェアしてあげてください。午前中から集中力を高めるための生活習慣、お手製管理ツール、資料作成の速度を上げるテクニック……。デキるアイコさんにとっては当たり前のことでも、他の人から見たら目からうろこなことが多いのではないでしょうか。

もしかすると、「自分で苦労して編み出したテクニックなのに……」という気持ちになるかもしれません。自分で考えることをせずだらだら仕事をしている人がおいしいところだけ持っていってしまう、みたいに思えて悔しくなることがありますよね。

しかし、テクニックの共有は結果的にデキる人を楽にします。チームワークでする仕事の場合、一人一人のスキルが向上すればチームとしての力が強くなる。スキルの低い人が成長しないと、デキる人に仕事が寄せられてしまう構造はいつまでも変わりません。

中堅社員は「後輩の指導・育成」も期待されているでしょうから、アイコさんの評価もぐんぐん上がるはず。仕事を寄せられて困っている今の状況を、「遠慮なく相談」で打破して、「テクニックのシェア」で逆転勝利しちゃいましょう!

 

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

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〔ミモレ編集室〕は、ミモレのオフィシャルコミュニティです。「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、繋がる場です。

文/梅津奏
イラスト/Sumi
構成/山本理沙
 

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