見分けは不可能⁉︎一見カルトとは分からない勧誘の方法とは
坂口:勧誘、つまり「入り口」の話ですが、前回教えていただいたアンケートとか手相とかって、割と知られている方法ですよね。その他にもあるんでしょうか。
アツミ:私の知人の話なんですが、家を断捨離していた時に人の良さそうな年配女性が二人尋ねて来たらしいんです。「教会のバザーに使うので、ご不用品があれば引き取ります」と。それがよくよく調べたら統一教会だったらしいんですね。そんなSDGs的な入り口もあるのかと。
有田:そういうのも割と昔からありますよ。たとえば’90年代に入信した飯星恵子さんは「アジア女性平和連合」(現在の世界平和女性連合)という団体が主催するイベントがきっかけだったそうです。国際交流への貢献、支援というテーマで女性芸能人や評論家に出演してもらい、そういう分野に興味のある一般女性を集め、信者になりそうな人、お金を持っていそうな人などのターゲットを選んでいたんですね。
アツミ:立憲民主党の辻元清美さんも、そういう集会に知らずに参加していたというニュースがありましたよね。
有田:辻元さんは自身の選挙区である高槻市の郷土史の研究会で、公民館でのちょっとした集まりだったようです。自分と秘書の参加費用2000円を払ったところ、その領収書に「WFWP」の文字があり、今になって調べてみたら「世界平和女性連合」だったという。彼女は気の毒だったと思いますよ。社民党の人に誘われたわけですから、そりゃわからなかったと思います。
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