“自分にとっての幸せ”を見つけるには?


“自分に合った幸せ”を見つけるには、「自分をよく知る」ことが大切です。意外と人は、星占いや血液型の傾向などを信じ、実際はそうでなくても、「自分はこういう性格なんだ」と思い込んでしまっているところもあります。
だから、まずは先入観を捨てて、まっさらな気持ちで自分をよく見つめることが大切です。

また、これはよく言われることですが、なにか選択肢があったときは、「心がワクワクするほうを選ぶこと(=自分の気持ちに従うこと)」が大切です。ただし、これが大人には、意外と難しいのです。
身近な例を挙げると、たとえば、「好きなケーキを選んでいいよ」と言われたとします。本当はチーズケーキを食べたい気分だけど、それよりも価格の高いショートケーキがあったら、どっちを選ぶでしょうか。
「心(気持ち)よりも、頭で考えることを重視する人」は、ショートケーキのほうが「得」だからといって、選んでしまうことも意外と多いでしょう。

でも、価格の高いものを食べたからといって満足度が高いとは限りません。実際は食べたいものを食べたほうが幸せを感じることは多いものですしね。

もっと大きなスケールの選択肢が目の前に現れることもあります。たとえば転職活動をして、「大手IT企業で、自分にとってはあまり興味のない総務の仕事」と、「規模が小さいベンチャー企業で、ずっとやってみたかった商品企画の仕事」のどちらでも働けるチャンスがあったら(しかも、同じ待遇だとしたら)、どっちを選ぶのか。
そんなとき、「心よりも、頭で考えることを重視する人」は、本当にやりたいことよりも、世間の評価を優先して、前者を選んでしまうことはあるかもしれません。

 

これからは、「自分の気持ち」を優先で!


いつも自分の気持ちを後回しにして、「世間からいい評価をもらえるほう」ばかりを選んでしまっていたら、いつまで経っても、本当の幸せ者にはなれないでしょう。
たとえば、先ほどの「転職の選択肢」で、「大手IT企業での、興味のない総務の仕事」を選んでしまった場合は、日々、つまらない就業時間を過ごしながら、周りからの「あの大手IT企業に勤めているなんて、すごいね」という言葉だけが励みになってしまうかもしれません。
周りの人は「幸せをつかんでいるエリート会社員」として見てくれるかもしれませんが、自分自身は、本当に幸せなのでしょうか。

そんなとき、“ベンチャー企業で、好きな仕事をしながらイキイキしている人”が目の前に現れたら、素直に「幸せを手に入れられてよかったね」と思えるのか、それとも、「いやいや、いつ潰れるかどうかわからない小さな会社に勤めていて、大変そうだ。いつか不幸になるに決まっている」と願望に近い予想を立てて、自分を安心させようとするのか……。


人は「自分の足りないもの」を得ている人に嫉妬しやすい


結局、人は自分が“満たされていないもの(不足していると感じているもの)”を相手が得ていると、嫉妬します。だから、嫉妬しないためにも、極力、自分を満たせるようになる必要があるのです。
そのためには、自分が“本当に求めているもの”を理解し、手に入れる努力をするしかありません。そこには、「他人がどうだ」なんて関係ありません。比べる必要もありません。これは、「自分自身の人生の話」だからです。
むしろ、他人に嫉妬したときこそ、自分に正直になることが大切。そうしたら、“自分が本当に求めているもの”に気づけるからです。

この世界で100%満たされている人などほとんどいないので、誰もが「人の幸せを認められない人」になってしまう恐れはあります。
自分がそういう人にならないように気を付けるのはもちろんのこと、そういう嫉妬してくる相手に出会ってしまったときは、相手が「自分自身の問題」を解決するまでは、程よい距離を空けたほうがいいでしょう。
人生はいつだって、「自分との戦い」。自分に集中したいものですね。

「自分とは違う生き方を認められない人」の対処法...なぜ、あの人は他人の幸せを否定するのか_img1
 

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