でも、ヒカリさんはお友達と揉めたくはないんですよね。遅刻癖があったとしても、一緒にいて楽しい大切な友人だから。つまり、お友達の持つたくさんの美点の方が、遅刻癖という欠点より勝ると感じているからだと思います。

だとすれば、あまり厳しく遅刻について糾弾しない方がいいのではないでしょうか。「遅刻します!」と連絡がきたらさっさと自分の居心地がよい場所(本屋さんとかファッションビルとか)に移動して待つとか、先に飲み物を注文してくつろぎ始めてしまうとか、ヒカリさんもマイペースに徹した方が楽なのでは。

欠点も許しあうのが友情かも

「ごめん、10分遅れる!」ってまた?いつも遅刻する友人が理解できない...その対処法は?_img1
 

そして、「仕事と同じように友人にも気をつかって!」というのはちょっとギスギスした考え方だなとも感じます。

「親しき仲にも礼儀あり」と言うように、適切な気づかいはあるべきです。しかし、フランクな関係の友人が緊張の糸を張って自分に気をつかうようになったら……。「私って、彼女にこういう姿勢を求めていたんだっけ?」と我に返ってしまいそうです。

人はみな、それぞれに欠点はあります。遅刻癖、連絡無精、言葉が足りない・多すぎる、愚痴っぽい・嫉妬深い……。そして同時に美点もたくさんあって、それを分け合ったり許しあったりするのが友人関係なのかなと思うのです。どうしても許せないなら距離を置けばいいし、ときには「〇ちゃんのそういうところ、直して欲しいな」という愛の鞭も必要かもしれませんが。

逆に言うとヒカリさんは、ちょっとした欠点があってもそれを補って余りある美点のある友人を持っているということでもあります。ふとしたモヤモヤは「自分もマイペースに待たせていただきますね~」とスルーして、素敵なお友達を大切にしてほしいなと思います。

 

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文/梅津奏
イラスト/Sumi
構成/山本理沙
 

「ごめん、10分遅れる!」ってまた?いつも遅刻する友人が理解できない...その対処法は?_img2
 

前回記事「「第一印象は怖かった」と言われがち...でも、もっと人と仲良くなりたい。挽回法はある?」はこちら>>

 
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