『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系/毎週火曜22時〜)

あらすじ:九州の片田舎で育った空豆(広瀬すず)が、幼馴染の婚約者を追って上京した先で、音楽家を目指す青年・音(永瀬廉)と衝撃的な出会いを果たす。それっきり出会うことはないと思っていた2人だが、なぜか同じ場所で下宿生活を送ることになり……。

“恋愛の神様”こと北川悦吏子さんが、『オレンジデイズ』(TBS系)以来19年ぶりに紡ぐ青春ラブストーリーの集大成。北川さんが描くヒロインって、『ロングバケーション』(フジテレビ系)の南(山口智子)や、『Beautiful Life ~ふたりでいた日々~』(TBS系)の杏子(常盤貴子)などちょっぴり破天荒というか、いわゆる巻き込み型の女の子が多いですよね。『夕暮れに、手をつなぐ』の空豆(広瀬すず)も、まるで野生児みたいな女の子らしく。これまで以上に、力強いヒロイン像が見られるのでは?! とワクワクしています。

そして、空豆と恋に落ちる(であろう)音は、都会で育った平凡な男の子。『おかえりモネ』(NHK総合)の時に思ったのですが、永瀬くんって巻き込まれ型の役柄がすごくハマりますよね。だから、天真爛漫な彼女に振り回されているうちに、いつの間にか自分も変わっちゃってる……みたいな音って、ピッタリだなぁと思います。北川さんいわく、“完全なる、あっと驚く当て書きをしている”そうなので、より楽しみ……! 火10に新たな風を吹かせる作品になりそうです。

 


『100万回 言えばよかった』(TBS系/毎週金曜22時〜)

あらすじ:愛する人を突然失ってしまった悠衣(井上真央)、魂だけになっても悠衣をそばで見守る直木(佐藤健)、直木の唯一の媒介者として悠衣に関わっていく譲(松山ケンイチ)。3人が関わり合いながら、“当たり前がどんなに愛おしくかけがえのないものか”を改めて訴えかけるファンタジーラブストーリー。

朝ドラ『おかえりモネ』(NHK総合)にハマっていた人は、絶対に観てほしい! 『100万回 言えばよかった』は、脚本家・安達奈緒子さんが紡ぐ切なく温かい物語です。あらすじを読んだ時、全人類にとって未曾有の事態となったいまだからこそ、観たい、観なければならない作品だと思いました。

だからこそ、今の気持ちは、今伝える。100万回でも、伝えられる時に、伝えたいことを。そんな強いメッセージが込められている本作。思い残しがあるために、現世をさまよう幽霊となった直木と、彼の死を受け入れられない悠衣の恋の話というと、少しファンタジー要素が強いように思えるけれど、込めれた想いはかなりヘビーというか。考えさせられる深いラブストーリーになりそうです。


社会現象を起こしたと言っても過言ではない『silent』(フジテレビ系)が誕生した秋ドラマ。来期は、どのような素敵な作品に出会えるでしょうか。今から、とっても楽しみです。

 
【1月新ドラマ】有名脚本家がラブストーリーで揃い踏み!注目3作の見どころは_img4
 

前回記事「『舞いあがれ!』“柏木”目黒蓮とのフラグの行方は?今作で「恋愛」はどこまで描かれるのか」はこちら>>

 
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