民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」が、ドラマ・アニメ・バラエティを過去最大となる約300タイトル無料配信することを発表しました。期間は、12月1日からおよそ1ヵ月半。これは、年末年始に向けて、エンタメを楽しむしかない!

TVerで一挙無料放送!「セリフが心に刺さる」名作ドラマ3作を見逃さないで_img0
ドラマは新旧合わせて約200タイトル。TVer「名作ドラマ特集」はこちらから。

とはいえ、こんなにたくさんラインナップされていると、何を観ればいいのか分からない……と悩む人も多いのでは? そこで今回は、過去5年以内に放送されたラブストーリーのなかから、おすすめ3選をピックアップ! 日々、恋愛に関するコラムを執筆している筆者が、ドラマの魅力を解説していきます。

 


『獣になれない私たち』(2018年)

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『アンナチュラル』(TBS系)や、『MIU404』(TBS系)など社会派の作品を描いてきた脚本家、野木亜紀子さんによるラブストーリー。全方位に気を遣うすり減らし女・深海晶を、新垣結衣さんが。世渡り上手で、妙に色気のある会計士・根元恒星を、松田龍平さんが演じました。

このドラマ、とにかく描写がリアルすぎて苦しかった。そんな部分まで描いちゃうんだ……と思いながら、観ていた記憶があります。たとえば、疲れ果てた晶が、思わず電車に飛び込みそうになったり。それでも容赦なく舞い込んでくる仕事を淡々とこなしながら、“幸せなら手をたたこう”の鼻歌を奏でてみたり。ちょっと不気味な部分もあったりして。正直、心から楽しめるドラマではありません(なので、気持ちに余裕がある時に観てほしい)。

それなのになぜ選んだかというと、とても心に刺さる台詞に出会ったから。第1話で、「バカになれたら、楽なのにね」という台詞を聞いた時、一瞬でこのドラマの虜になりました。「私はビール3杯じゃ酔わないし、徒歩3分でたぶらかされるほど、バカでもありません」と言い放つ晶は、きっと軽い恋愛をしていたり、軽はずみに仕事をやめたりしている人のことを、卑下してきたと思うんです。

でも、実は心のどこかでは羨ましかったのかもしれない。筆者も、晶の考えに共感する部分が多かったので、核心を突かれた気分になりました。いい人でいなきゃ、もっと頑張らなきゃ、と自分を追い詰めてしまう人に、ぜひ観てほしい作品です。

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