到達したい幸せから逆算して働き方を考える


ではこの「何のために働くか」、「働いた結果、どうなりたいのか」は、一体どうしたら見つかるのでしょうか? ひろゆきさんは「それを知るには、何のために働いたら幸せか?を考えてみたら良いのではないか」と言います。

ひろゆき:たとえば「子供を一流大学に入れられたら幸せだ」とか、「退職後に夫婦で世界一周旅行をすることが夢なんだ」とか。そうして、その実現のためにはいくら必要かを逆算し、その分だけ働けばいいと思います。

ひろゆき「地方に住んでいるほうが圧倒的に豊か」何のために働くのかバイアスなしに考えるには?_img0
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たとえば「子供を一流大学に入れたい」なら、小中学校から私立の学校に通わせるほうが得策です。そうすると、そのために必要な分だけ毎月稼げばいいわけで、無理してフルタイムで働く必要はありません。基本はパートナーにお任せして、自分は足りない分だけ稼ぐという選択をしても、日本社会は許されているわけですから。

反対に、働いて出世することが幸せならば、これも逆算で考えると見えてくることがあります。というのも比較的古い会社などは、学歴とか性別など様々な要因によって、頑張ってもここまでしか登れない、といったことが何となく決まっていたりします。そういった慣習的な壁を乗り越えるのは至難の業なのですが、それは何十年も働いて実際にその近くまで登り詰めてみて初めて分かったりします。そうなったとき、「私が今まで頑張ってきたのは何だったの?」となってしまいますから、現時点では、最初からある程度女性が出世している会社を選ぶ、といった逆算判断が必要になるでしょう。

 

もちろん、昨今は貯蓄ゼロ世帯も増えているなど、ただ働かざるを得ない人も増えていると思いますが、もしパートナーに多少頼れる環境なら、そういった自身の“働いた先の幸せ”を知ることはかなり有効じゃないかと思います。