古川雄大が、初舞台でゆかりのある劇場・日本青年館ホールに凱旋!


古川雄大さんのインタビューを行ったのは、ちょうど帝国劇場で上演されていた『エリザベート』が終わり、御園座へと移動する直前というタイミング。帝劇最後の数回の上演が、惜しくもコロナ禍でキャンセルとなってしまったことに、「悔しいけれど、こんな状況だから仕方がないですよね」と、古川さんはポツリと呟きました。今回は2回目となるトート役。感想や手応えについて聞いてみました。

 

古川雄大さん(以下、古川):不安はかなりありました。本番を迎えるまでずっと不安に感じていたのですが、それでも前回に比べると少しだけ余裕もあって、稽古中からいろんなトライをさせていただくこともできたんです。それでもやっぱり稽古場ではずっと不安で(笑)。初日を迎えて本番に臨んだら、思ったよりも楽しめたので、そこからもっと攻めながら、楽しみながらやらせていただいています。手応えもあるので、もっと良くしたいと日々試行錯誤しているという感じです。

 

――大千穐楽を迎えるのは1月の博多座。そこに向かって、また雰囲気が変わっていきそうな予感です!

古川:どうなんでしょう(笑)。基本的に大枠を変えるつもりはないんですけれど、やはり精度はどんどん上がっていくと思います。もっといい方向に進んでいくのではないでしょうか。

――『エリザベート』の地方公演も気になるところですが、2月には2回目のミュージカルコンサート『古川雄大 The Greatest Concert vol.2 -A Musical Journey-』が控えていますよね。

古川:まだ少し先の話ではあるのですが、現段階で打ち合わせをしている状況では「前回よりももっと盛りだくさんにしたい!」という思いがあります。これからさらに打ち合わせを重ね、また新しい発想も入れながら進めていくと、絶対に「すごいことになる!」という感じです(笑)。今はスタッフ全員が理想を語っているところなので、それをどれだけ物理的に形にできるか、どれだけいい感じに演出してもらえるか……。そういうところを皆で話し合っているところです。

――2022年の春に開催された『古川雄大 The Greatest Concert vol.1 -collection of musicals-』はIHIステージアラウンド東京で開催され、大成功を収めたもの。早くも2回目が開催されるとあって、ファンの方々の期待も高まっているとか。

古川:ありがとうございます。本当にVol.1が意外と盛りだくさんだったので(笑)、自分が技術的に大丈夫なのかと不安に思ったりもしたのですが、フタを開けてみたらやっぱり楽しめたし、スキル的にも上手く乗り越えられたと思うので、それがVol.2への期待に繋がっているという感じです。

――今回はVol.1から、“ミュージカルの聖地”との呼び声も高い日本青年館ホールへと会場が移動に。建物は建て替わっていますが、古川さんが初舞台を踏んだのも日本青年館ホール。どんなお気持ちでいるのでしょうか?

古川:僕も、ミュージカル『テニスの王子様』以来なので、日本青年館ホールの舞台に立つのが楽しみなんです。当時と比べると設備も変わっていると思うので、それも楽しみ。ミュージカルという分野においては、確かにそこが僕の原点なので、そこでコンサートを開催できることで、それもまた盛り上がれるきっかけになると思いました。