今年も残すところあと2日……本当に早いですねえ。
今年も英国王室は色々なことがありました。エリザベス女王の在位70周年を祝したプラチナジュビリー後の女王崩御と国葬。同時に新チャールズ国王の誕生といった、大きな時代の移り変わりを目の当たりにしました。どんな衝撃的なことが起ころうとも、時代も毎日の日々も続いていく。王室を通して、今年はそんなことを実感させられました。

ちょうど40歳を迎えられた節目の今年、新皇太子妃となられたキャサリン妃ですが、奇しくもファッションに関しても、これまでで最も変化が見られた年でした。
常に“自分らしさ”を大切にされてきたキャサリン妃だからこそ、内面の成長がわかりやすくファッションにも反映されると言えるでしょう。新たに購入されたお洋服はもちろん、着こなし方やヘアスタイルに至るまで、とにかくワクワク、そして注目ポイントも多かった、キャサリン妃スタイルです。そんな進化ぶりを振り返る、今年の私的ベスト・ファッション10 をご紹介します!
 

 

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10位:定番デザインのNEWコートの着こなしが可愛い!

2022年9月27日、ウェールズ、スワンシーの聖トーマス教会を訪問。 コート/L.K. ベネット ニット/ボーデン ワイドパンツ/ローラン・ムレ ハンドバッグ/グレース・ハン 靴/ラッセル&ブロムリー 写真:REX/アフロ

まずは10位からです。実はこちら、まだご紹介できていなかったキャサリン妃ファッションの一つですが、赤×黒のパンツスタイルと、コントラストのあるカラーコーデに加え、英国らしさと洗練されたスタイルが、とても素敵です。
コートのデザインは、英国的なチェスターをベースにゴールドのビットがアクセントに付いた、定番的なもの。一方、ボトムには今年の鉄板、ワイドパンツを合わせ、パンプスもポインテッドとモダンな印象をプラス。
ハンドバッグはクラシックなものと、まさに伝統的なデザインと今年のトレンドが見事に融合したスタイルと言えるのがこちら。どれもずっと着られそうなアイテムで、洗練されて見え、思わず全部欲しくなる……そんなスタイルです。
 

9位:大好きなワンピースも、モードスタイルへと進化!

2022年5月4日、ロンドンにて、“若手デザイナー賞”の授章式に出席 ワンピース/エデライン・リー イヤリング/Nadia Irena クラッチ、靴/エミー・ロンドン 写真:代表撮影/ロイター/アフロ

続いて9位は、キャサリン妃の大好きアイテム、ワンピース。今年は新たなタイプが登場したりと変化が見られました。こちらが、今年らしさが最も感じられたワンピース・スタイルです。
キャサリン妃の瞳と同系色、ボトルグリーンをベースに、肩の切り替えのないドルマンスリーブ、金具の共布ベルトと、実はディテールがエッジの効いたモード寄りのデザインのワンピースなんです。
ロンドン発の注目の新デザイナーを選ばれ、ヘアスタイルもセンターパーツでストレートに。フェミニンで、ソフトな印象のワンピースの着こなしが中心だったキャサリン妃が、大きくイメージチェンジをされたのが、このスタイルでした。とってもモダンでコンテンポラリーなスタイルが新鮮。でも依然として、エレガントかつロイヤルらしさは維持されているところが流石です。ロイヤルとしてバランスよくモードを取り入れた、ワンピーススタイルです。
 

8位:今年の傾向「ワントーンコーデ」。最も素敵だったのはキャメルワントーン

2022年11月3日、イングランド、スカボローのコミュニティーセンターを訪問。 コート/マックス&コー ワンピース/ガブリエラ・ハースト ベルト/ボーデン ピアス/アクセサライズ バッグ/デメリエーロンドン 靴/ラルフ・ローレン 写真:ロイター/アフロ

8位は、今年のキャサリン妃の鉄板スタイル、“ワントーンコーデ”から。
様々な色の着こなしが披露された中でダントツに素敵だったのが、こちらのキャメルのスタイル。大人コートとして定評のある、マックス&コーのテーラードコートに、ニットのワンピース、パンプス、ハンドバッグと、全て同系色の、異なるブランドでコーディネートされています。実はベーシックカラーの中でも、キャメルはワントーンコーデには最も難しいんです。なぜなら、色を間違えれば肌の血色が悪く見え、地味にも見えがちだから。
キャサリン妃の選ぶキャメルは、トーンが明るい色味だったり、ベルトで濃淡をつけていらっしゃるのが特徴。また髪の色すらも、ここではアクセントになってくれています。
更には、ストッキングではなく、薄手デニールのタイツを履かれていることもポイント。これがコンサバ感を消し、お洒落な印象に仕上げています。そんなこだわりも含めて、かなり高度なキャメルのワントーンコーデですが、私達にもマネのできる、上級スタイルとして、ぜひ参考にしてください。