天皇家はみんなで守る文化財

2022年新年の天皇陛下、雅子さま、愛子さまのポートレート。写真/宮内庁提供

2023年1月2日、コロナ禍で控えられていた皇居・宮殿での新年一般参賀が3年ぶりに行われます。
密集を避けるために入場者数が抽選となりましたが、宮内庁によると10万2400人近くもの応募があり、倍率は約10倍にも。とても貴重な機会となりました。

 

当日は、天皇陛下と雅子さまは皇族方と宮殿のベランダに6回立たれる予定となっています。2021年に成年を迎えた愛子さまも、参加を調整されているといいます。

さらに、2023年2月23日の天皇誕生日にも一般参賀が行われることになりました。
天皇誕生日の一般参賀は、2019年の即位後初めてのこと。抽選で参加が決まる見通しですが、こちらもきっとたくさんの応募があることでしょう。

「国民は雅子さまや皇族方のお元気な姿を拝見したいと願っているのです。天皇家は、日本一の旧家。天皇家はみんなで守る文化財なんですね」

上皇さまと美智子さまは、昭和の「祈る皇室」から、平成の「行動する皇室」に進化させました。

2022年10月、上皇后陛下88歳のお誕生日に公開された写真。写真/宮内庁提供

災害や事故があれば避難所に慰問に行かれ、戦争への慰霊の旅を続けられたのです。人々は「皇室は国民とともに」あると感じることができました。
今は、天皇陛下と雅子さまがそのお心を受け継いでいます。

そんな皇室の長い歴史は、国民みんなで守っているからこそ末永く続く――。渡邉さんは、そう願っていたのかもしれません。


文/高木香織
構成/片岡千晶

 
 
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