親愛なるミモレ読者の皆様、明けましておめでとうございます! 編集・ライターの佐野です。
この原稿を書いている現在、まだ年末進行(と呼ばれる恐ろしい、要はお正月休むために原稿を入稿して入稿して入稿しまくれ! という特別スケジュール)真っ只中。お正月が迎えられるのか、と訝る気持ちで一杯です……。
きっと読者の皆様も、そんなふうにいろんなことを同時並行で頑張って、清々しく新しい年を迎えられているんだろうな、と想像します。なんと心強い。普段は直接お目にかかれない読者の方々ですが、確実に、いつも力を与えてくださる存在です。
私は普段、編集としていくつかの連載を担当させていただき、ライターとして『優しい嘘をひとつだけ』『夫婦の選択』『教えて!二足のわらじさん』などを執筆しています。
川良編集長をはじめ、ミモレ編集部の皆さんはスーパーウーマン集団なので、私ごときがここで「忙しいんです」なんておこがましくて言えないのですが……それでも控え目にいって働く母としてバタバタな毎日です。
爆走する日々のなか、ありがたいことに週に1~2回、ミモレ読者の方はもちろんそうでない方々にも取材をさせていただき、感じることがあります。
「事実は小説より奇なり」。どんな人生も、時に作り事が色褪せるほど、ドラマチックだということ。
「ミモレの記事、読んだよ!……ねえ、あれって本当の話じゃないよね?」去年は、こんな質問をよくいただきました。改めてお答えします、もちろんプライバシーを守るために個人情報は伏せていますが、小説を除いてエピソードはリアルです。
「え? そう? 私なんて平凡だよ」って、皆おっしゃるんです。でも、よーく伺うと、ミモレ世代の皆さん、奥が深すぎる! 一見なんでもない結婚生活、家庭生活、仕事のワンシーン。ご自身にとっては当たり前のことだったり、ときにしんどいこともあったり。いつもバラ色というわけではないですよね。私ももちろんそうです。なんなら今すぐ隠居して沖縄に移住したい、とよく思います(笑)。
それでも、やっぱり、どんなに平凡に見えても心の中に豊かなドラマがある。
そのことに触れるたびに、背筋が伸びます。これを読者の皆さんと共有したい。そうしたらきっと、いい景色が見られて、一緒に遠くに行ける気がするのです。
……新年早々、暑苦しくてすみません!(笑)。
でも、ミモレという媒体と出会って、その懐の深さに触れるたびにそう思います。
夜中、一人で記事を書いているとき。うわ~ん、書けない、これ面白いかな、もうダメかも……ってウジウジすることもあります。そんな夜、読者の方が電車の中で、あるいは寝る前のひととき、この記事をちょっと目にしてくすっと笑ったり、へえって思ったりしてくれるところを想像して、また腕をぐるぐる回して頑張る。去年はそんな1年だったし、今年もきっとそうでしょう。贅沢、贅沢。
2023年が、親愛なる皆さまにとって豊かで、実りある1年になりますように。
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