必ず感情移入したくなるキャラクターがいるはず


ここまで聞いただけでもすでにワクワクが止まりません。早くお二人の姿を舞台上で観たい……。この舞台、どんな方に観てほしいと思いますか?

望海:やはり(ミュージカルファンの方は)女性の方が多いと思いますが、でも男性の方にもいっぱい来てほしいですよね、spiさん。

spi:ぜひ! 1割くらいは男性のお客様がいてくださると嬉しいね。

 

望海:1割よりもうちょっと頑張って、例えば旦那様とかパートナーの方とかを誘っていただいて、一緒に観ていただきたいです! 何と言っても男性のキャストの方々がめちゃめちゃカッコいいので。『ドリームガールズ』という題名ですが、作品自体は女性だけのものじゃないんです。それぞれの役に葛藤する場面がありますし、女性だけでなく男性にもすごく刺さる部分があると思うので、ぜひ!

spi:男は1万円あると飲みに行っちゃうからね(笑)。

望海:そこを1回我慢してもらって、一度は『ドリームガールズ』へ!(笑)

 

男性にも刺さるポイント! ぜひもっと詳しく教えてください。

望海:私は2幕の後半のカーティスの夢の話や、夢が破れたときにもグッとくるんです。だから、ジミーも同じですよね。ずっと成功しているように見えていますが、どこかから歯車が狂っていくというか……。人にはそれぞれ絶対に抱えている悩みがあり、その大小には関係なく、それを表に出すことはとても難しいんじゃないかと思うんです。その苦しみが歌や、芝居を通して生まれてくる瞬間というのを観て、一緒に体験してもらい、でもそれでも頑張っている姿をカッコいいと思っていただけたらすごく嬉しいです。夢を叶えるだけではなくて、苦しみや壁みたいなものは、誰にでも絶対にあると思うので。