ダウンコートが苦手なライター出原が、ダウンコートの選び方をスタイリスト水野利香さんにレクチャーいただく企画。ダウンといえば“黒”が定番ですが、ちょっと重たい印象があるのも否めないところ。そこで“黒以外”で初心者にも着やすいカラーダウンをデミルクス ビームス 新宿で実際に試着。おすすめカラーや着こなし方について、スタイリスト水野利香さんにうかがいました。
1.「カーキ」はメンズライクでこなれた印象に
出原「最初におすすめのカーキのダウンを試着してみました。カーキは比較的着やすくてカジュアル好きには着やすいカラーかなと思いましたが、どんなところがおすすめでしょうか」
水野さん「メンズライクでミリタリーの印象があるカーキは、きれいめに見えるデザインを選べば、カジュアル派の方以外でも、誰でもこなれ感が出て取り入れやすいカラーなんです」
出原「確かに、デザインがスポーティすぎるとアウトドア感が強くなってしまいそうですが、こちらは、前後差のある裾のデザインも気が効いていて可愛いですよね。軽くて薄手なので、ボリュームが出過ぎないのも初心者向きかも」
水野さん「インナーダウンとしてデザインされていますが、裾のラウンドヘムや細めのステッチでAラインなシルエットなど、きれいめに見えるディテールがいろいろ。パッカブルになるので温度調節用に持ち歩いて、ウールコートの下に着用するのもおすすめです」
出原「いろいろなシーンで着られるのは助かります。ダウンとしてはお手頃価格なので、ベーシックカラーの次にもう1着欲しい、というときにも手が伸ばしやすくて良いですね」
2.「アイボリー」はきれいめ派にもおすすめ!
出原「続いてはアイボリー系のダウンコート。サイズ40を着ているのですが大きすぎる感じではなく、ゆったりと着られる今っぽいシルエットですね。一般的には膨張色と言われる色ですが、着こなすポイントはありますか?」
水野さん「キルティングのような縦と横ステッチがポイントで、着丈は長いのにボリュームが出過ぎず、実はすっきり着られるデザインなんです。膨張するのが気になる方は、インナーやボトムを黒やチャコールグレーなどの濃色を選ぶとコントラストがつくのでおすすめです」
出原「なるほど、すごく考えられたシルエットなんですね。冬はインナーもついつい黒っぽいものを選びがちなので、アウターだけは明るい色にする、というのもバランスよく見えそうですね」
水野さん「襟元がノーカラーなのもスッキリ見えるポイントに。スーツスタイルの上でも合わせやすいダウンだと思います」
出原「お仕事にも使えてオンオフ着回せるのはポイント高いです! “冬の白”が好きな私としては、個人的にとっても気になります……! 」
- 1
- 2
Comment