「お金の奴隷にならない」ことは大事
私たちはお金を稼ぐために仕事をし、その分、理不尽なことにも耐えて我慢しがちです。その思考でいると、極端な話、「雇い主(お金を払う人)の奴隷になってしまう恐れがあること」に気づかなくてはいけません。
自分の尊厳は、自分でも守っていかなくてはいけません。あなたは傷つけられるような人でも、都合よく扱われるような人でもないのです。
お金や給与を出す人が偉いわけではなく、「売ってくれるから買える」ように、「働いてくれる人がいるから、雇える(仕事が成り立つ)」のです。そこはある意味、フェアであったほうがいいでしょう。もちろんその分、自分もそれなりの実力をつけなくてはいけませんが。
現実的に、「社員が働いてくれるから、仕事が成り立つのだ」という感謝の思いを抱けないような経営者の下で働くことは、幸せなことではないでしょう。
人生の重要度は「幸せ>仕事」だから!
たとえ大金を得ることができても、やらないほうがいい仕事は、世の中にはあります。特に自分の尊厳を損なったり、魂を売ったりするような仕事はやらないほうがいいでしょう。
私たちは本来、幸せになるために生きています。人生の重要度は、「幸せ>仕事」であるはずなので、「不幸になってまでやる仕事はない」といってもいいくらいです。
もちろん生活するためにお金は必要です。でも、お金を稼ぐ手段は、「お金の奴隷になること」しかないわけではありません。
本来、仕事は、自分の能力を人に役立てることで、報酬をいただくと同時に、お客様に喜んでもらうことで自分自身も幸せになることです。
誰でも探せば、人の役に立つ能力(=才能)は必ず持っています。それを自分でも探し、能力を発揮することで、自己重要感を高めることもできるのです。
だから、「幸せになる1つの手段として、仕事もある」といってもいいのです。それなのに、お金を得るためだけに仕事をしようとしてしまうと、「不幸の道」へと進んでしまうことは少なくありません。
もちろん世の中には、理不尽な出来事もあれば、残念な人もいます。ただ、そんな状況でも、冷静に手を打つことで抜けられることもあれば、支えてくれる仲間の存在によって乗り越えられることもあります。
つまり、「耐えること」しか手段がない場合は、その環境自体に問題があることも少なくないのです。
先ほど、「誰と仕事をするのかは大事」だということを言いましたが、会社員にとっては、その「誰と仕事をするのか」は、取引先だけでなく、上司に対しても言えることです。
理不尽な取引先がいて相談しても、単に「我慢してくれ」「耐えてくれ」と無理を強いるようであったり、何のアドバイスもくれないのに「あなたが悪い」と一方的に批判してきたりするような上司であれば、その部署、もしくは会社にい続けないほうがいいこともあるでしょう。
幸福度が下がったときは、「変わり時」
本来、「我慢すること」は、業務に入っているわけではありません。もちろん現実的には、仕事のために我慢する出来事も出てきますが、それでも、その仕事の「面白さ、やりがい>我慢、辛さ」であるから成り立つものです。
もし我慢ばかりしていて辛くなり、その仕事に面白みややりがいを見いだせなくなってしまったときは、「変わり時」です。
変わる方法は色々とありますが、きちんと探せば、もっと幸福を感じられる仕事を見つけられることも多いでしょう。
たとえ相手が「お金を出す側」だとしても、取引先が偉いわけではありません(もちろん感謝はしたほうがいいですが)。フェアな関係でいたほうがいいし、それが通用しない相手や環境の場合は、耐えて関係を続けるよりも、「別の道」を考え直したほうがいいこともあります。
ただただ取引先やお金に振り回されることなく、幸せな人でいることを心がけたいものですね。
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