「トイレは便座に座ってしてって何百回も言ってるよね?」
「大丈夫だよ! 俺、外さないから!」

1月5日スタートの新ドラマ『忍者に結婚は難しい』(フジテレビ系)、草刈夫婦の会話にリアルが詰まっていて、かなり面白くないですか?

正直、最初は浮世離れした物語なんだろうなと思っていました。タイトルに“忍者”って入っているし、主人公の夫婦は現代に生き永らえる忍者の末裔というコミカルな設定。『silent』(フジテレビ系)のあとは、忍者かい! 木曜劇場の振り幅大きすぎて風邪引くわ! って。

でも、始まってみると180度印象が変わりました。全然ファンタジーじゃない。むしろ、リアルすぎる……! と。「ファンタジー要素が強い作品は苦手」と思ってスルーしていた人、今なら間に合う。ぜひ戻ってきて〜!

 

リアルポイント① ゴミ捨て問題


妻・蛍(菜々緒)の言い分「ゴミ捨てはしてるって自慢げに言うんですよ? ゴミの日に、家中のゴミを集めた袋を玄関に置いているのは私だよね? あなたはそれを持って行ってるだけ」

夫・悟郎(鈴木伸之)の言い分「意味分かんなくないですか? ちゃんと朝、ゴミ置き場まで捨てに行ってるのに文句言われるって!」

ゴミ捨てにおいてしんどいのは、ゴミ袋を運ぶことじゃない。部屋中のゴミを集めて、できるだけコンパクトにまとめて、最後に紐を閉じるまで(どうしても閉まらなかったりすると、本当にイライラする!)。一袋じゃ収まらないから、もうひと袋出そうかな。いや、それじゃスカスカになっちゃうか……とか、そういう計算がいちばん面倒くさいんですよ! 正直、捨てるだけなら、ただの“散歩”と言っても過言ではない。

この問題に関しては、妻が優勢か? と思ったけれど、夫の言い分も分からなくもないですよね。「ゴミ捨てて」と頼まれたから、ゴミ置き場まで運んだ。それなのに、「それはゴミ捨てじゃない」と文句を言われる。なら、どうすればいいねん! となるのも分かる。

ゴミ捨て問題は、ゴミがまとまるまでの経緯を夫に見せない限り、解決しないのかもしれません。かなりの手間がかかっていると分かれば、「ありがたく持って行かせていただきます」という気持ちにもなるだろし、妻側もしんどさを知ってくれるだけで心がラクになるはず。蛍、悟郎に一度やらせてみましょう。“真のゴミ捨て”とやらを!