日本のほうが算数の進度が本当に早いのかも疑問

「日本の算数は海外より進んでいる」を信じて、準備せず留学した小学生親子の悲惨な現実_img1
写真:shutterstock

最近になり、「海外よりも日本の算数のほうが進んでいるから大丈夫」という点にも疑問が湧いてきました。息子はグレード7(日本だと現在小学6年生。カナダでは今年の9月から中学生になる年齢)ですが、最近「累乗」を学び始めました。日本だと中学1年生の最初の頃に習う単元のはずです。

しかも、学校の授業で先生が説明してくれても、現地の子と比べると英語力が断然追いついていないため、すぐには理解できず、さらには先生が留学生ひとりだけのペースに合わせてくれることもないため、“自宅での親のサポート次第”という状況に陥っています。

 

海外でゆったりのんびり勉強するはずが、算数に関してはその目論見は見事に打ち砕かれました……。とはいえ、私も久しぶりに算数の勉強をしながら、息子と机に向かう時間は意外と楽しいものです。

構成・文/高橋香奈子

「日本の算数は海外より進んでいる」を信じて、準備せず留学した小学生親子の悲惨な現実_img2
 

前回記事「「海外移住、こんなはずじゃなかった」。それでも後悔していない理由」>>

 
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