ワイドパンツでキャサリン妃の新たな魅力が花ひらいたコーディネート

(左) 2016年9月30日、カナダ、ハイダ・グワイを訪問。 ジャケット/スマイス ブラウス/Somerset by Alice Temperley for ジョン・ルイス ウェスタンブーツ/R. SOLES 写真:Press Association/アフロ
(右) 2018年12月5日、キプロスのアクロティリ英空軍基地を訪問。 ジャケット/スマイス トップス/不明 ネイビーのパンツ/ジグソー 靴/ジャンヴィト・ロッシ 写真:WENN/アフロ

まずはアフターのコーデ。
カーキ色のシングルジャケットは、スマイスのもの。これも色違いで愛用されるほどのお気に入りジャケットですが、白のトップスにネイビーのワイドパンツをコーディネートされました。キャサリン妃がワイドパンツをはかれるようになったのは、この時からですが、キャサリン妃のスタイルの良さが引き立ち、大人っぽく、かつ洗練された印象になり、驚いたことを今でも覚えています。今から約4年前、ワイドパンツがキャサリン妃のパンツスタイルを大きく変えたのです。

パンツのシルエットやサイズ感にこだわり、あとはサラッとベーシックな色・デザインのトップスを合わせれば、自然にキマってくれます。それを、このスタイルが証明してくれています。

それまでの懐かしい、以前のパンツスタイルが左側です。
同じジャケットに、同系色のスキニー、そしてウェスタンブーツ、なんとインナーにはボウタイブラウスと、頑張りすぎたコーディネートですね。なにせ最近、“抜け感”がお上手なキャサリン妃だけに、今このスタイルを見るとややトゥーマッチ……。

カナダを訪問中のスタイルということもありますが、インナーはシンプルなクルーネックとかでよかったですね。または、このブラウスを活かすなら、ボトムはやはり太めで靴までつなげてスッキリと。

しかしこれも時代や経験。これがあって、この後の超洗練コーデがある! プリンセスも、常に挑戦と進化の繰り返しです。

 

モノトーン配色は、白と黒の配分でおしゃれ度が違って見える!

2016年10月1日、 カナダ・ヴィクトリアを訪問。ジャケット、スキニー/ZARA ニット/H&M 靴/J クルー 写真:Shutterstock/アフロ


こちらが約4年後のアフターのコーディネート。2020年11月27日。 ジャケット/ZARA

こちらは、過去4度は着回された、ザラのジャケットです。ワッフルのような生地のシングルに、ゴールドの一つボタンがアクセントになった、いわゆる定番的なデザイン。

最も最近のコーデが下側で、中に黒のインナー、そしてボトムも黒で統一されています。このモノトーンコーデが、これまでの着回しとはガラリと印象を変え、一気にスタイリッシュに見えました。白と黒、どちらも永遠の定番カラーですが、これをどのように、どのくらいの分量を見せるかが、実は大きなポイントです。

キャサリン妃は、インナーにクルーではなく、ストレートライン(またはスクエアカット)の襟元を見せられているところも、洗練されて見える理由ですね。

ビフォーのコーデが上側の写真。このZARAのジャケットを初めて披露されたときです。
初々しいキャサリン妃に、コーディネートも爽やかさ全開。ジャケットのインナーには同じく白のトップス、ボトムには当時の鉄板、黒のスキニーを合わされ、アクセントとして、チェックのローヒールを履かれています。このコーデももちろん間違いではなく、今でも十分マネのできるスタイルですが、いかんせんカジュアルな印象が強い着こなし。動きやすいお仕事服としてはバッチリですが、落ち着きのあるアラフォースタイルを目指すなら、最近のキャサリン妃スタイルの方がベターと言えるでしょう(あくまでもシーンによって、どのコーデも活きます)。

以前はフェミニンなファッションが中心だったキャサリン妃が、段々とマニッシュなハンサム・スタイルへと移行されていることは明らかです。動きやすさという点でも、私達にとって、よりリアルなお仕事服としても参考になること間違いなし。

ゆるめ、リラックス服ばかりだった人も、そろそろきちんとしたファッションをしたい気分に? もしくはキャサリン妃ファッションを見て、ジャケットやワイドパンツが着たくなったりも?
ちょうど春物も出揃う頃、今から活躍してくれて、長く愛用できるキャサリン妃アイテムを意識しながら探してみてはいかがでしょう。


構成/高橋香奈子
 

 


前回記事「【キャサリン妃コーデ】冬から春の端境期に便利!「ラクチンでサマになる」ニットのセットアップをヘビロテ」はこちら>>

 
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