高い英語力を伴わない小学生の留学にいちばん大事なのは、コミュニケーション能力の高さ
英語がまだ身についていない小学生の留学生活でいちばん大事なのは、コミュニケーション能力の高さだと実感しています。といっても、そんなに難しいものではなく、「素直に、子供らしく過ごし、新しい環境を楽しめること」。
たとえ、英語があまり分からなくても、臆することなく子供たちの輪に入っていけ、積極的に一緒に遊ぶことができると、次第に英語で会話ができるようになるからです。仲良くなると、友達も覚えてくれて、よく話しかけてくれたり、困っているときは助けてくれたりもします。コミュニケーションを取るのが上手なら、分からないことがあったときに、自分から発言することもできますよね。
もしかしたらこれは渡航先がカナダだから、というメリットもあるかもしれません。カナダはいろんな人種の方が住んでおり、英語が第二言語も方も多くいます。街を歩くと、英語以外の言語を毎日必ず、しかも何ヶ国語も耳にするほど。なので、(地域によると思いますが)カナダに住んでいる多くの子供たちは、英語が得意ではない留学生に慣れており、受け入れてくれる土壌が整っているんです。
ただし、ずっと英語ができないままではダメ
子供が小学生のうちは、英語で完璧に会話ができなくても、毎日一緒に過ごすことで、分かり合えることはあるでしょう。ですが、ずっとこのままではいけないという危機感ももっています(自分に言い聞かせてます……)。なぜなら、これから子供の年齢が上がれば上がるほど、友達の会話のレベルも上がっていくし、学校の授業も難しくなってくるからです。
周りは意識の高い親御さんや、優秀なお子さんが多いので、「うちは小さい頃から英語を勉強させてないし……」と、ときに引け目を感じることはあります。でも、今さら過去には戻れないので、前向きにがんばるしかありません。英語にハンデがあるぶん、現地の子よりも、日本で英語を学んできた子よりも、努力が必要なのは事実。
ただ、救いなのは、カナダでの生活が楽しいと思っているぶん、英語ができれば友達ともっと楽しく遊べると本人が理解しているぶん、英語への学習意欲があることです。
英語ができないデメリットは、親のサポートで穴埋め
英語ができるようになるまでは、自宅での英語の学習や、学校の宿題など、親のサポートが欠かせません。私の場合、留学してすぐは宿題もなかったし、子供も毎日楽しいと言っていたので、英語でつまづいていることに気づいていなませんでした……。でも、気づいてからは、息子と毎日二人三脚で、日本にいたときよりも学習に取り組んでいます。
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