小学校5年生のときに都心の中学校受験の世界についていけず、撤退し、小学校6年生の夏からカナダへ親子留学。半年後の親子の英語力は? 海外に住めば、英語がペラペラになるという話を耳にしたことがある人もいると思いますが、果たしてその現実は?

 

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現地で英語オンリーの小学校に通う子供は、意外にも渡航後5ヵ月でネイティブのような発音に

小学生の息子の現在の英語環境をまとめたものです。

息子が2022年9月にカナダの現地小学校に入学してから、約5ヵ月が経過しました。カナダのバンクーバーのダウンタウンには日本人がたくさんいると聞いたことがありますが、バンクーバー郊外に住んでいるため、日本人はあまりいません。学校の先生にもクラスメイトにも、日本語が通じる人がおらず、まさに英語漬けの環境です。学校から帰ってきても、友達と遊ぶときも、習い事の野球のときも、通じるのは英語のみ。
日常的に日本語を喋るのは、私と会話するとき、仲良しの日本人留学生ファミリーと話すとき、こちらに住んでいる日本人の方(滅多にありません)と話すときくらいです。

そのため、たった5ヵ月しか経っていませんが、息子の英語は渡航前と比べるとグンと成長しており、友達の喋り方を真似るせいか、ネイティブのような発音に聞こえるときもあります。友達と英語でゲームをするときも、最初のころは、主に擬音語を発するような感じだったのか、今では文章で「あのスキンを着ているのは誰?」「後ろ気をつけて、危ないよ」などと英語で言っています。私がうまく聞き取れなかった英語も、「こうやって言ってるよ」と教えてくれることまであります。

なので、海外に住んで、英語漬けの環境で過ごしていると、それだけで英語がペラペラになるというのは、耳が良い子供のうちの場合は、あながち嘘ではないかもしれません。もちろん、なんでも英語で言えるかといえば、違いますが、小学生の日常生活の範囲では大きく困ることは少なそうです。

 

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渡航前にどれだけ英語を勉強してきたかで、留学後の成長に大きな差がつく

小学生の息子がこれまで日本でどれくらい英語に触れてきたかをまとめたものです。英語の特別な勉強はしていませんでしたが、海外旅行などで英語に触れる機会は多く、英語が喋れるのはかっこいいという気持ちが本人の中にあったようです。

ちなみに、我が家の場合、子供の性格を考えた結果、留学を決めてから半年後に渡航したので、英語に関してもまったく準備ができていませんでした。

海外留学する家庭の多くは、子供が小さい場合でも親が熱心に英語を学ぶ環境をつくっていたり、ある程度大きくなったら、子供自身が英語が好きで、英語が得意だったりすることが一般的ではないでしょうか。我が家のように、ほぼ特別な準備なしで留学をするのはかなり少数派かと思われます(これは私のせいなので、その点はご容赦ください)。

日本で英語の勉強を積み重ねていた子供は、海外での生活がこれまでの机上での学習の実践編として活用でき、「この単語はこんなふうに使えばいいのか」などと、身についていきます。そのため、そういう子の場合、日本にいる時よりも英語習得のスピードが速くなると思われます。
 

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