例えば、こんな「盛り」であれば控えた方が良いと思います。

「私なんてこんなに老けててオバサンだし」
「私なんて仕事もイマイチだし」

そんな「私なんて」の自虐盛りでは、周囲も反応に困ってしまいそう。仮にその場が盛り上がったとしても、自分が自分の言葉によってダメージを食らいそうですしね。

「いいね~私も好き!」「そういうことってあるよね! わかるよ~」という軽やかな盛りトークは、相手を和ませてその場の温度をちょっと上げてくれる。量と程度にはちょっと注意が必要ですが、いいじゃないですか。盛りトーク!

盛らずに語れる「得意ジャンル」を持つ

 

それでもやっぱり「盛り」をやめたい、卒業したいなら……。「盛らずに語れる得意ジャンル」を持つのはどうでしょうか。

人と話すときに聞き役に徹していると、どうしてもリアクション勝負になってしまいますよね。ちょうどよい相槌の打ち方とか、相手の話をどうやって膨らませるかが大事。でもそれって、実はとても難しいテクニックではないですか?

無理せずその場を盛り上げる特効薬……、それはリアクション芸を磨くより「自分が楽しく話せるテーマで、自分から話をする」ことだと思います。

 

好きなアイドルでも、本でも、最近気になるニュースでも、子どもの受験情報でも。マツコさんが「面白い!」と思うことを身の回りから見つけて、ちょっと深堀りして調べてみる。考えてみる。講演会をするとかエッセイを書くとかそんな大層なことではないので、気負わなくて大丈夫。ただ、「最近●●に興味があって……」と数分間スモールトークできればいいだけです。

笑いをとらなきゃとか、学びのある話をしなきゃとか、無理する必要はありません。そこで欲張るとまた、話を盛ってしまいます。ただただ、「これが好きなの」「これが面白いと思うの」とちょっと話せるテーマを持っておくだけ。

考えてみてください。私たちは、友人や同僚にお笑い芸人さんのような軽妙なトークは求めていませんよね。それより、その人が本当に面白いと思っていることを話してほしい。それってとても楽しいコミュニケーションじゃないでしょうか。

さあ試しに、マツコさんの周囲を見回してみてください。好きなこと・面白そうなこと、どんなものが見つかりましたか?

皆さんのモヤモヤ話を教えてください!

職場や家庭で、イラっとしたけど言えなかった、違和感を感じたけど言葉にできなかった、モヤモヤしているのは私だけ? と思った経験がありましたら教えてください。エピソードを掲載させて頂く際はミモレの会員ニックネームではなく、仮名でご紹介します。皆さまからのエピソード投稿をお待ちしております。

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〔ミモレ編集室〕は、ミモレのオフィシャルコミュニティです。「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、繋がる場です。

文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

 

前回記事「「あれ、私のファッション浮いてる...?」おしゃれ業界だと思って転職したら驚きの展開」はこちら>>

 
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