な、なんじゃこの女は〜!

そう、今回のテーマは、朝ドラウォッチャーをざわつかせている『舞いあがれ!』(NHK総合)の史子(八木莉可子)についてです。



舞と貴司くんは、史子が現れたからこそ結ばれる?
 

舞「不安でしゃあない時も、貴司くんの顔見たらほっとすんねん。貴司君の声聞いたら、心があったかくなんねんな」

貴司「助けてもろてんのは、僕の方やで。ずっと」

この時の舞(福原遥)と貴司くん(赤楚衛二)、すごくいい感じだったのに。私の頭のなかでは、嵐の「Love so sweet」が流れていたのにぃ! 史子の登場により、すべてが振り出しに戻ってしまいました。



舞の貴司くんへの想いが“恋”であることは、新聞記者・御園(山口紗弥加)のおかげで判明しています。だって、「好きな人、いる?」と聞かれて真っ先に思い出す相手って、確実に好きな人なんだもん。

 

でも、舞は柏木(目黒蓮)との恋を思い出してしまい、一歩を踏み出すことができない。

「もし付き合ってなかったら、今でも友だちだったと思う。けど、もう二度と大事な友だちには戻れへんようになってしまった」

これって、すごく切実な気持ちだと思うんですよね。ほら、“大事な友だちとは付き合わない方がいい”ってよく聞きません? 

たしかに、ほとんどの恋愛には終わりがあります。結婚までたどり着いたとしても、3組に1組が離婚をすると言われているくらいだし。その一方で、親友の3組に1組が絶交しているなんて話は、聞かないじゃないですか。

そう考えると、「友だちから発展しました」とか、「幼なじみと結婚しました」とか言う人は、それなりのリスクを背負って関係を進めたんだと思います。大事な存在を失うかもしれない怖さよりも、この人の“特別”になりたい。そんなふうに思ったから、付き合うことを決めたんじゃないかな。

だから、そもそも舞と貴司くんは、史子が登場しなかったら、このまま現状維持していたと思うんです。だって、その方が居心地がいいし、リスクがないから。だけど、“いちばん”を取られるかもしれない人物(=史子)が出てきたおかげで、舞が貴司くんに踏み込む可能性が出てきました。むしろ、史子サンキュー!