mi-mollet STOREでご紹介する暮らしのアイテムとして「ガラスの花瓶」の販売が4月5日からスタートしました。今回の花瓶は、フラワースタイリストの平井かずみさん、日本の老舗ガラスメーカー「Sghr スガハラ」とのトリプルコラボ。しかも大小2個セットという他にはないスペシャルな逸品です。
プライベートで長年交流の深いスタイリスト福田麻琴さんと平井かずみさんが、花を身近に楽しむためにスガハラとコラボレーションした、ふだん使いの「花瓶」、その魅力を語りつくします!
暮らしに馴染む「ふだん使いのガラスの花器」を作りました
福田さん:mi-molletSTOREをオープンする時から、ファッションだけでなく、ライフスタイルに寄り添うアイテムも置きたいねと話していたんです。そのときに絶対に欲しいと思っていたのが「花瓶」でした。“使い勝手の良い花瓶”って、ありそうで、実はどういうものなのか分からなくて。でも、そういうものが1つでもあれば、花を飾ることがもっと簡単で楽しくなるだろうなって。もし「花瓶」を作るなら、絶対にかずみさんと一緒に作りたいと思ったの。
平井さん:まこっちゃん(福田麻琴さん)、ありがとう! 私も仕事での経験や暮らしの気づきを活かした花瓶作り、とっても楽しかった。スガハラの職人さんたちにもご協力いただいて、私たちが目指していた、ふだん使いできる「究極のシンプルな花瓶」ができたね!
福田さん:シンプルって本当に難しいんだけど、この花瓶は叶えた気がする……いや叶ったね! できあがったものを見て、この花瓶はユニセックスだなと思ったんだ。例えばファミリーの家でも、男性のひとり暮らしの家にあっても、どの家のどんなインテリアの中にあってもしっくりくる花瓶。
平井さん:本当にそうかもしれない。シンプルなんだけど、職人さんが丁寧にひとつひとつ作ってくれているから、工業製品とはまた違う”手仕事”の魅力もあって。でも、あくまでも花を引き立ててくれる存在になっていて、とてもバランスがいいものができました。
福田さん:あと今回はバケツ型とボトル型のふたつをセットにしたのもこだわりだよね。洋服でもセットアップは使い勝手がいいですが、花瓶も同じかなと思っていて。セットだと、ふたつ一緒に飾ってもいいし、それぞれ単品で使ってもいいから、使い方の幅がとっても広くなるんだよね。
作りたかったのは、花の状態がわかりやすく万能な「ガラスの花瓶」
平井さん:背の低いバケツ型はいただいたブーケをそのまま飾ってもいいように、背の高いボトル型はひと枝挿すのにちょうどいい大きさ。いろいろな素材の花瓶があるけれど、ガラスの素材を選んだのはお花の状態がいちばんわかりやすいからなんです。せっかく活けるなら少しでも長く楽しみたいですよね。ガラス製だと花の状態や水の濁り具合がひとめでパッとわかるから、お世話しやすいの。
福田さん:本当にそこは重要だよね! すぐにダメにしてしまうと悲しいし、花を飾る暮らしに向かないのかなと思っちゃうこともあるから、手軽にお世話できるのは本当に嬉しい。あとビックリするくらい軽くて、持ったときに驚きました。
平井さん:そこは本当に職人さんに頑張ってもらったところだよね。底面をできるだけ薄くしてもらって、水を入れて飾ったときの見た目も美しく、重さもちょうどよくなるようにしてもらっています。
福田さん:花瓶だけ単体で見ると、本当にシンプルなんだけど、花を活けたときのバランスが素晴らしいの。そしてどんな風に活けてもサマになる(笑)! ぜひ皆さんにも、この感じを味わって欲しいなあ。
まずは3本の花でOK!
バケツ型にバランスよく飾るコツは?
バケツ型は、高さがそれほどないブーケをそのまま飾るのにちょうどいい大きさになっています。とはいえ、毎回豪華なブーケを飾ることはあまりないと思うので、日常で無理なくお花を買って飾るとしたら、どんな風に飾るといいのでしょうか。平井さんに教わります!
平井さん流「3の法則」で手軽にバランスよく!
平井さん:もちろん自由に好きなように飾ってもらうのがいちばんですが、手軽にバランス良く飾るコツがあるとしたら「3の法則」かな。
福田さん:「3の法則」!? 3本がバランスがいいってこと?
平井さん:そう、基本は3本で、あとはその倍数でボリュームを調整してくのが簡単。同じ花で「3」本、もしくは違う種類で「3」本あるといいんです。同じ花なら、たとえば咲き具合が異なる3本。違う花の種類なら、華やかで大振りな主役の花1本、添えの花1本、グリーンを1本。まずはこれだけ。簡単でしょ?
福田さん:なるほど~。同じ花でも咲き具合の違うもの3本っていうのが目からウロコ! 服のコーディネートでいうと、同じ色だけど素材の違うアイテムで組み合わせるワントーンコーデみたいな感じかな。
平井さん:そうかも。じゃあ、まずは同じ花3本で活けてみようか!
咲き具合の異なる、3本のアネモネ
平井さん:茎をカットするときも、同じ長さじゃなくて、3本で違いをつけてみて。これは、なぜ2本じゃなく、3本かというところとも共通するんですが、2本で飾ると平面になってしまうんですが、3本だと奥行きがでるし、長さが違うと前後だけじゃなく高低でも空間に広がりが生まれるんだよね。
福田さん:なるほど~。「3の法則」は奥深いし、画期的だね。さすが、かずみさん!
福田さんがバケツ型に「3本の法則」で活けてみました!
福田さん:完成した~。3本だけなのに、とっても華やかだし、大きく見えるねえ。
平井さん:簡単だけど、素敵でしょ~。花の咲き具合が違うだけで、同じ花でも表情が違うでしょ? つぼみと少し咲いているもの、そしてしっかり咲いているもの、の3本なら、より長い期間楽しめるし。
福田さん:本当だね。他の花でも試してみたいなあ。
ボトル型に枝をバランス良く活けるコツは?
次は一枝挿しに便利なボトル型への活け方を教わります。枝を素敵に飾るのは難しいイメージがありますが……。
「枝を1本だけ」でサマになる花瓶
福田さん:花瓶だけ持つと、軽くて、枝の重さに耐えられるのかなと少し不安になったんだけど、1/3くらい水を入れたら、ずしっと安定感のある重さになって安心しました。
平井さん:水って実は重いんだよね。だから花瓶自体にも重量があると、水を入れたら重すぎて扱いにくいじゃない? このボトル型なら、その心配もなし。女性でも水を入れて持てるくらいだから、本当に使いやすいと思う!
ひと枝挿しが完成!
福田さん:枝ってバサっとたくさん活けないとサマにならないのかな、と思っていたから、ひと枝でも美しく見えるのは、本当に嬉しい! ちなみにひと枝で活けるときは、どれくらいの長さにするか迷うと思うんだけど、どれくらいがバランスいいのかな?
平井さん:基本はだいたい花瓶と枝のバランスが1:1がいいかなと思うんだけど、少し枝にボリュームがある場合は、1:1.5でもバランスいい。まっすぐ伸びた枝も素敵だし、今回のように少しカーブを描く枝も空間が生まれていいよね。口が細いからしっかり支えてくれるし。しっかりした太さの枝から、細めの枝まで、なんでも合うと思うよ。もちろん、お花を活けても素敵だし。いや~、手前味噌だけど、本当にいい花瓶が出来たね!
福田さん:本当だね。早く我が家にも届いて欲しい!
平井さんと福田さんの理想が形になった、デイリーに使える2種類の花瓶
スガハラ×ミモレのガラスの花瓶「バケツ型」
スガハラ×ミモレのガラスの花瓶「ボトル型」
花も枝も。日常に馴染む「ガラスの花瓶」ができました
花生けをぐっと身近で手軽に感じさせてくれる「ミモレ別注Sghrフラワーベース2種セット」の使い方、いかがでしたか? 気になった方はぜひ下記の商品詳細からチェックしてみてくださいね。
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取材・文/幸山梨奈
構成/朏亜希子