色とりどりの春の花が、目にも楽しい季節となりました。近年、生活の中心が家へとシフトするなかで、花のある暮らしは、私たちの日常でのささやかな楽しみとしてより一層注目されるようになっています。
今回ミモレストアでご紹介するのは、フラワースタイリストの平井かずみさん、日本の老舗ガラスメーカー「Sghr スガハラ」とトリプルコラボしたガラスの花瓶。仕事や日常で花を飾る平井さんの長年の経験を通して、誰でも簡単に飾れて扱いやすい、ガラスの花瓶を作成いただきました。用途別に考えられた２種類の花瓶のセットとなっています。
ブーケはもちろん、少数の花でも美しく生けられるように作った「バケツ型」と、枝をひと枝挿すだけで表情の出る「ボトル型」。花の状態がわかりやすいガラス素材を選び、１つ１つスガハラの職人の手によって吹き上げられています。草花を日常で楽しむための、シンプルで長く愛用できる花瓶が出来上がりました。
数本の花でも、ブーケでも。
簡単にバランスよく生けられる「バケツ型」
バケツ型は、小振りなブーケをそのまま飾るのにちょうどいい大きさ。ですが、今回こだわったのは日常で無理なくお花を買って、長く楽しめること。そのため、３本の花でも美しく飾れることを念頭に、平井さんも日常の花生けで使うことが多いという「バケツタイプの花器」をベースにサイズ感などが決められました。小振りながらも広がりの出るバケツタイプは、数本生けても、沢山生けても、それぞれにセンスよく生けられる、使い勝手のよいサイズ感です。
テクニックいらずで枝物がセンス良く飾れる「ボトル型」
枝ものを気軽に飾ることを考えてデザインされたのが、ボトル型。35㎝でほどよく存在感はあるものの、スマートなフォルムなので、圧迫感なく、玄関からお部屋まで飾りやすいデザインです。口が細いのでひと枝でも飾りやすく、美しい佇まいに。しっかりした太さの枝から、細めの枝まで、またお花を生けても……と万能なサイズ感です。
熟練のガラス職人によって１つ１つ吹き上げられるスガハラのガラスの花瓶
今回２種類の花瓶の形状とともに平井さんがこだわったのは、ガラス素材で作る、ということでした。その理由は「花の状態がいちばん分かりやすい」から。ガラス製は、花や茎の状態や水の濁り具合がひとめでパッとわかるため、飾った後も花のお世話がしやすく、長く花を楽しむことができます。
1932年に創業し、約90年の歴史のなかで一貫して手仕事によるガラス製造にこだわる日本のガラスメーカー「Sghr スガハラ」。千葉県九十九里浜の工房で伝統工芸士を含む職人さんたちが吹きガラスなどの手作業で１つ１つ丁寧に製造しています。今回は平井かずみさん、福田麻琴さんと一緒に千葉の工場にお伺いし、ガラスに対する知識と熟練した技術を持つ職人さんとご相談しながら製品作りを進めました。そちらの取材記事も近日公開予定です。お楽しみに！
こちらの花瓶を監修いただいたのは
フラワースタイリストの平井かずみさん
いかがでしたでしょうか。「ミモレ別注・Sghrフラワーベース２種セット」は、どんな花でも活けやすく、毎日使いたくなるフラワーベースです。花や枝を飾ることが好きな方にも、また花のある生活を始めたいと思っている方にも。使い勝手の良いサイズ感とデザインに仕上がりました。気になる方は、ぜひ期間中にご検討されてみてくださいね。
＜お知らせ＞
ご好評により、少数ですが追加販売が決定いたしました。数量限定のため、5月29日の販売期間前に終了となる場合がございます。ご了承ください。
坂本美穂子（スガハラ取材写真）
構成・文／ミモレ編集部
サイトへ