病気や介護の問題も穏やかな老後のため、早くから備えておきましょう

【終活】最期を見つめるといますべきことが分かる。財産・介護・尊厳死…【エンディングノートに書いておきたい項目リスト】_img0
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体調が急に変化することもあるので、つね日頃から、自分の健康情報を詳細に記入するようにしておくとよいでしょう。

内容は、健康保険証や介護保険証の番号、血液型、アレルギーや健康上の注意点、既往歴、現在かかっている病名、病院名、診療科、担当医の名前に加え、持病や飲んでいる薬のリストアップも大切です。

自宅の目につくところにコピーを置き、バッグにも入れておくと、何かあったときにすぐ対処できます。

自分は大丈夫と思っていても、思いがけない病気やけがで、介護が必要になる可能性があります。元気なうちに家族による介護を希望するのか、ヘルパーの介護を希望するのか、病院や介護施設に入りたいのかなど、どのような介護を望むのか、家族と相談のうえで記入しておくと安心です。

意思の疎通に不安を感じる症状があったら、任意後見人やキーパーソン(本人に代わり意思決定などを行う人)をお願いし、ノートの存在も知らせておきます。

忘れがちな大切なこと

☑️【 ペットの世話について 】
ペットのデータや動物病院、ペット保険の保険会社の連絡先を記載しておき、いざというとき世話を頼める人に、あらかじめお願いを。現代では、葬式のスタイルや入るお墓についても、自分で選べるようになりました。家族と相談したうえで決め、ノートに書き込みます。

☑️【 日記やメールについて 】
日記やメールの処分などをだれに任せるか、必ず記載を。パソコンやスマートホンのロック解除パスワード、SNSのIDやパスワードも記しておきます。

☑️【 生前葬・生前予約 】
遺族の負担を減らすため、生前葬や葬儀の生前予約が増えています。とくに生前予約は、本人が葬式のスタイルや予算を決め、契約を交わすだけという手軽さ。ノートには、葬式の内容と契約書を保管した場所を記載しておきます。

☑️【 個別のメッセージ・贈り物について 】
メッセージを残す場合、だれに宛てたものか分かるようにします。形見分けの希望も、相手の名前と品名を明記します。