ダイエットには「いつ食べるか」という視点が欠かせない

写真:Shutterstock

食事制限でのダイエットというと糖質量や摂取カロリー量に目がいきがちですが、確実に効果を得たいなら「何を食べるか」「どれだけ食べるか」だけでなく、「いつ食べるか」という視点が重要になってくるとのこと。それを科学的に説明してくれるのが『脂肪を落としたければ、食べる時間を変えなさい』という本で、著者・柴田重信さんによると、一日のなかで「いつ食べると太りにくく」「いつ運動するとやせやすいか」という体内時計の営みを知り、そのときどきの状態に合った食品をとることがダイエットを成功へと導くそうです。

 

ちなみに、本書では朝・昼・夕の3食それぞれに最適な時間帯や食品を以下のように説明しています。

朝食……午前9時ごろまでに終える。体内時計をリセットするため、食品は「血糖値が上がりやすくインスリンが出やすい」組み合わせ【糖質+魚の脂(DHA、EPA)、タンパク質】が理想的。【例:ご飯(糖質)+焼き魚(DHA、EPA、タンパク質)】

昼食……午後3時ごろまでに終える。「朝よりも味覚が塩味に対して鈍感になる」「外食が多くなる」といったことから塩分(ナトリウム)過多になりがちなので、カリウムを多く含む野菜(里芋などの芋類、かぼちゃ、水菜、にら、なす、白菜、セロリ、キャベツ、切り干し大根)なども一緒にとって栄養バランスを整える。

夕食……就寝の2~3時間前までに、量を軽めにしてとる。主食(糖質など)を早めの時間に食べ、帰宅してから主菜や副菜を食べる「分食」も効果的。朝食に比べて代謝が上がらないため、できるだけ糖質や脂肪の多いものは避ける。一方、カルシウムの吸収率は高まるため、それを多く含む食品(牛乳、チーズ、ヨーグルト、小魚、海藻類、大豆製品など)と、クエン酸やリンゴ酸、ビタミンDといったカルシウムの吸収を助ける成分を含む食品(クエン酸やリンゴ酸→酢など、ビタミンD→干ししいたけ、乾燥きくらげ、まいたけ、しらす干し、鮭、さんま、うなぎ、卵黄、豚レバーなど)を一緒にとるのが理想的。

とはいえ、「これさえ守っておけば大丈夫」とすんなりいかないのが人間の悲しい性で、3食では物足りずに「おやつ」「夜食」といった「間食」を欲してしまうという人も多いでしょう。いくら「甘いものは別腹」と自分に言い聞かせたところで、そこで得た栄養素もしっかり身体に取り込まれますから。

では、間食したくなったらどう対処すればいいのか? 本書はそこにもしっかり言及していますのでご紹介したいと思います!