スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

 
 

何? その自信(笑)。
自分でもツッコミどころ満載ですが、やっぱりそういう気持ちになるんだから仕方ない。

 

そもそもタンクトップを一枚で着ることはほとんどありません。
海外でリゾート地に行くならそんな可能性もありますが、日本で、特に東京で、一枚で着る機会は皆無。
それは年齢のせいもありますが、なんとなく日常のシーンに合わなくて……というより本当は体型に合わなくて!
そうです、二の腕に自信がないものでね。
そんな人々のためのここ数年大人気のノースリーブTシャツがやっとです。
このタンクトップとノースリーブの差は見た目以上にあると思っています。
着ている人の安心感が俄然違うもの。
それにタンクトップはちょっと下着の延長で、ノースリーブはトップスみたいなカテゴリー。誰が決めたわけじゃないけど、なんとなくみんな共通の認識があるような。
いや、本当は着たいのよ。
下着の延長だとか年齢や露出や清潔感とか、色々なことをこじつけているけど、爽やかにカリッとした腕があったらやっぱりヘルシーにタンクトップを着てみたい。

 

そんな憧れを叶えてくれたのはここ数年のシアーブーム。透け感というトレンドです。
今年の春夏も続いていて、シャツやサマーニットも透けているものが多い気がします。
着られるじゃないの! タンクトップを!
もちろんシアーな何かを重ねるので一枚ではないんだけどさ。
大人はこのくらいで丁度いい。
なんならこのタンクトップが透けていることすら結構勇気がいるものです。
その勇気を出せたら、タンクトップ感を味わえつつ、とにかく涼しい。
色々隠したいがためにこの涼しさを知らずに生きてきてしまったなぁ。勿体無い。
ここで大人としてこだわりたいのはこの透かされるタンクトップの良し悪しです。
本当に下着のようなものならきっとオシャレに見せるのは難しい。
むしろ、品を保つことすら難しいかもしれない。
どんなものを選んだらいいかって?
ここでHYKEの登場です。

 

なんだろう、無条件にHYKEだから大丈夫、という安心感。
きっとデザインがミニマムでメンズライクなので、肌見せという技にさらに女っぽさがプラスされないところがいいんです。
端正なデザインが寂しい時もありますが、この端正さに救われることが私達の世代は多い気がしています。
HYKEが手に入らなくても、シンプルなものを選べば大丈夫。
くれぐれもレースやフリルなどがついているタンクトップを透かさないように! どこかの親切な方が「下着透けてますよ〜」と教えてくれちゃうかもしれません(笑)。

 

写真・文/福田麻琴
 


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