スタイリスト福田麻琴さんが、身の回りの”愛するモノ”について語ります。

 

この靴を思い浮かべると、子供の頃習っていたピアノの発表会を思い出します。
もしくは卒業式や入学式。

 

だからメリージェーンに似合うのは、上質なウールやベルベット素材で仕立てられたちょっと特別なワンピースとか。
決して鉄棒やゴム段や鬼ごっこなどしちゃいけなそうな服が似合うし、やっぱり最初に思い浮かぶんです。
この靴にはノスタルジックな気分と共に、可憐な可愛さとか、少女っぽさがギュッと詰まっています。

 

そしてこの全部、大人の女性にはちょっと難しいキーワード!
これは小花柄やカットワークレースやフリル、リボンモチーフなどにも共通することですねぇ。
こういうものがずっと似合う自分でいたいけど、福田もなかなかたくましくなってきちゃいまして、コーディネートを工夫しないと、今日どうしたの? 何かあるの? と、聞かれてしまいそうです。いい意味じゃない方で。
だから素直に諦めればいいのですが、ガーリーな要素って永遠に心の片隅にあるじゃないですか。
なんだか本意じゃないのにその気持ちを封印するのもなぁ。
ということでやっぱりあがいてみることにします(笑)
きっと解決策はいっぱいあるはず。

ガーリーを払拭するには……エレガントはどうだろう?
まずは素足合わせ。
これは抜け感もあってカジュアルなコーディネートにはピッタリだし、肌見せができるので大人っぽさも加えられます。
いい感じ! だけど、ちょっとまだ寒いのよね。
ならばソックス合わせ。
私は同色が馴染んで好きです。カジュアルの時はワントーンコーデが大人に見える法則と一緒で、靴と靴下の色を合わせれば全体の色、甘さは控えめになるはず。
白ソックスも可愛いけど、さらにガーリーを加速させるので着る服を気をつけねば。
ジャケットやデニム、ミリタリーテイストなどマニッシュなものならバランスがとりやすそう。

 

そして今季私はすんごく気になっているのは……黒ストッキング合わせ!
ストッキングは好きじゃないけど、黒ストッキングは好きなんです。
なんでだろう。
私の中で黒ストッキングはエレガントには欠かせないアイテムで、むしろ今の方がきっと似合うアイテムだと思うからです。

また見つけた。
これからもっと似合うもの。
オケージョンスタイルでしか登場しない黒ストッキングを、今年は履きまくってみようと企んでいます。
メリージェーンのガーリーさが黒ストッキングのエレガントさと混ざり合って、きっと今ちょうどいい。
めざせ、セクシーメリージェーン(笑)!


写真・文/福田麻琴
 


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