日常で感じる「ちょっとした違和感」について井戸端会議していくこの連載。ウェブマガジン「ミモレ」とその読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕に寄せられた皆さんのモヤモヤエピソードをご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、寡黙な夫の爆弾発言にモヤモヤしたというエピソードです。
夫がある日、急に「会社を辞めたい」と……
エピソードをお寄せくださったのは、高校生二人を育てるイクミさん(45歳・パート職員)。
夫は大手不動産会社で働くサラリーマン(44歳)。私は長男の妊娠を機に会社を辞め、次男の中学受験が終わったタイミングでパートタイムで仕事復帰しました。我が家は完全に、「夫は仕事・妻は育児と家事」の分業制です。
無口な夫は、毎日夜遅くまで働いて帰ってきてもあまり愚痴は言いません。顔に疲労が出たり、ため息をついたりはしていますが、「家に仕事は持ち帰らない」タイプです。肩書も順当に上がっていったので、仕事頑張っているんだなあと思っていました。
ある晩、帰宅した夫に長男の進路について話をしていたときのこと。急に「俺、会社辞めようかな」と言い出したのです。
びっくりして、「なに言っているの? あなた部長でしょう?」と大声を出してしまいました。夫によると、そろそろ出世もおしまいで、役員になれそうになければ肩たたきに遭うだろうとのこと。「部長を外されてもどこかにポストは用意してもらえるだろうけど、俺はもうほとほと疲れた。この会社でこれ以上働くのは嫌だ。息子たちの学費分くらいはなんとかなるだろう。父親が無職だと言って奨学金をもらったっていい。辞めたい」と堰を切ったようにまくしたてたのです。
それだけ言うと黙って寝室に行ってしまった夫。それ以来、まったくこの件は触れず一週間普通に仕事に行っています。しかしこれまで以上に無口だし、私とも息子たちとも目を合わそうとしません。このまま放っておいていいのか、何かフォローした方がいいのか、悩んでいます。
「黙って頑張るタイプ」が一番損をしているのかも
イクミさん、それは心配ですね……。ご主人の精神状態もですし、イクミさんたち家族にとっては大黒柱なんですもんね。いったいご主人に何が起きているのか、家族の将来設計も考えると、不安でたまらないと思います。
普段家族にも愚痴を言わないとのことなので、ご主人はきっと「モヤモヤを感じても飲み込んで、黙々と仕事を片付ける」タイプなのだろうと想像します。社会では、そういう真面目な人に仕事も面倒事も寄せられてしまうようになっているのかもしれないですね。その働きぶりが評価されて順調に出世してきているとはいえ、一人の人間として精神的に限界がきてしまったのかも……そんな風に感じました。
【漫画】大黒柱の夫が「仕事を辞めたい」と爆弾発言!
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