4月14日に初の書籍『GOROGORO KITCHEN 心満たされるパリの暮らし』を刊行したパリ在住エッセイスト・井筒麻三子さん。

「癒やされる〜」となぜか世界にファン続出!パリの日本人夫婦の“普通の暮らし”が愛される理由【井筒麻三子さんインタビュー】_img0
 

2014年からパリで暮らし、2020年から夫のYas(愛称ツーさん)と始めたYouTubeチャンネル「GOROGORO KITCHEN」は、登録者数35万人の人気コンテンツに。驚きなのは、154カ国もの人が登録していて、コメント欄はいつもさまざまな言語のメッセージでいっぱいなこと。今回、刊行に合わせて、井筒さんにロングインタビューを行いました。まずは「GOROGORO KITCHEN」誕生秘話から語ってもらいました。

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日本と同じ仕事量の確保は至難の技


日本にいた頃はフリーランスのビューティーエディター&ライターとして活躍するかたわら、『クレア・トラベラー』編集部(文藝春秋)にも在籍し、2ヵ月に1回は国内外の旅取材というハードかつ充実した毎日を過ごしていた井筒麻三子さん。

フリーランスとしてほぼ休みなしの生活から離れ、イギリス・ロンドンを経てフランス・パリに移り住んだのは2014年のことでした。パリではフランス語の語学学校に通いながら、日本の出版社からの依頼を受けて、コスメやファッション系のインタビューを行い、記事を執筆していました。

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しかし、日本にいる時と同程度の量の仕事を確保するのは至難の業。パリ在住という強みを生かして、コーディネーターの仕事をするという選択肢もありましたが、パリには既に実績豊富なコーディネーターが多数存在しているため、そう簡単にはいきません。

 

夫はキャリアの“鬼軍曹”


そんな状態の井筒さんにはっぱをかけたのは、夫のツーさんことYasさんでした。YouTubeチャンネル「GOROGORO KITCHEN」ではすっかりおなじみですが、井筒さんよりも前にパリに拠点を置き、ファッションフォトグラファー&ビデオグラファー​として活動を続けています。

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「ツーさんはうちの鬼軍曹で、朝から会議と称して、『日本にいた時の貯金がなくなったらどうするつもりなんだよ?』『何ができるんだよ?』とかいろいろ言われ、したいこととか得意なことを考えさせられていました。私が何かのアイデアに対して『わー、そんなのやりたくない』って言ったら、『本人がやる気出さなかったダメだろ!』とまた怒られて……」

そうこうしているうちに、世界中に新型コロナウイルスの感染が広がっていき、仕事はさらに減る一方。日本の出版社時代の友人たちと、当時流行っていたオンライン飲み会をしていた時も、コロナの影響で仕事が減っていくことが話題に。井筒さんも例外ではなかったため、「自分のブログでも立ち上げて発信していこうかな?」と漏らしたところ、友人たちに「YouTubeやってみたら?」と勧められます。

「ツーさんは写真も動画も撮れるし、トライしてみよう! ということになったんです。ツーさんには、『俺はもともとYouTubeやろうって言ってたじゃないか!』って言われましたけど」