完成度は30%。「下手な授業」で生徒の力を引き上げた英語講座


ベルリッツには完成度30%の授業をお願いしました。わざと、下手な授業をお願いしたのです。これは思考力を育てるためです。素晴らしいプログラムがあって完成度の高い授業をすると、生徒はアホになります。聞いているだけでよく、自分で考える必要がないからです。反対に授業が下手だと、不満をもったり腹を立てたりします。文句をいうためには、自分で考えて、改善点などの意見をいわなくてはいけません。それがねらいでした。

最初の授業で生徒たちに「授業はわざと下手につくっているから、変えてほしいことや、やってほしいこと、改善点を提案しなさい。これはみんなでつくっていく授業。最終的には自分たちで授業するのが目標だよ」と伝えました。

ねばり強く「君たちが授業の中心だ」と伝えることで1年後には、授業中に生徒が発表したり、「もっと話せるようになりたい」「(成績が上がった)あの子のようになるにはどうしたらいいの?」と意見が出たりするようになりました。また、英語以外の先生も見学に来るようになりました。そして、高校3年生になると、自分たちが中心となってTOEFLの問題の説明をするまでに成長しました。すると、結果がついてきました。TOEFLのスコアも上がり、多くの生徒が45点を越えました。ちなみに、東大生の平均点は45点です。

 

TOEFLテストとは?