人間国宝の歌舞伎俳優・尾上菊五郎さんの孫で、俳優・寺島しのぶさんの長男・寺嶋眞秀くんが、5月2日から歌舞伎座(東京)で開催される、「團菊祭五月大歌舞伎」(5月27日まで)で初代尾上眞秀を名乗り、昼の部の『音菊眞秀若武者』で初舞台を踏みます。19日、銀座・歌舞伎座ギャラリーで取材会が行われました。
関係者によると、歌舞伎での単独記者会見では10歳の眞秀くんが最年少とのこと。眞秀くんが報道陣の前に1人で登場し、まずはフォトセッション。カメラマンのリクエストでポスタービジュアルと同じポーズを撮り、笑顔を見せました。
会見の冒頭では、「みなさんこんにちは、寺嶋眞秀です。5月の團菊祭で尾上眞秀として初舞台を踏むことになりました。どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶しました。たくさんのカメラを向けられ、大勢の記者を前にしても、「緊張してません」と平然とした様子。
初舞台を前にした気分を聞かれた眞秀くんは、「ワクワクしています」と回答。現在行われている、祖父の菊五郎さんたちとの稽古は、「厳しい時もあるけど、優しい時もある」とのこと。
今回、眞秀くんが出演する演目は、『音菊眞秀若武者』で、豪傑・岩見重太郎が諸国を巡って大蛇などを退治したという伝説をもとにした作品です。物語の前半では女方として女童姿で踊りを見せ、後半では立役の少年剣士として、豪快な立廻りを披露します。
演目の見どころを聞かれ、「女から男に変わる時の声とか仕草をみてほしい」と眞秀くん。立役と女方の両方を演じることについて、「やりやすいのは男かな」ということですが、女性らしい仕草は勉強中。実際に仕草を披露しながら、「玉三郎さんに教えてもらいました」と話し、歌舞伎界を代表する女方の坂東玉三郎さんから直接指導を受けていることに、会場から驚きの声があがりました。
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