“飯テロ”ドラマが豊富な春ドラマ。今回は、4作品をピックアップして魅力を紹介していきます!
 

人生につまずいたアラサー3人による“孤独じゃない”グルメドラマ
『かしましめし』(毎週月曜23:06〜)

『今夜すきやきだよ』(テレビ東京)や『作りたい女と食べたい女』(NHK総合)など、心に染み渡る優しい飯テロドラマが好きな方には、『かしましめし』(テレビ東京)をおすすめしたいです。

原作は、おかざき真里さんによる同名コミック。美大を卒業後、同級生の自死をきっかけに再会したアラサーの男女3人組が、“おうちごはん”を囲む様子が描かれていきます。

このドラマを通して、テレ東の“飯テロ”の威力のすさまじさを再確認しました。だって、包まない餃子や串揚げなんて、日常的に食べているはずなのに、まるで高級店の激うまレシピかのように思えてくる。

千春(前田敦子)とナカムラ(成海璃子)、そして英治(塩野瑛久)のバランスが絶妙なのも、大きなポイントになっているんだと思います。ひとりで食べるごはんよりも、大勢で「この組み合わせいいよ」とか、「そろそろ煮えたかな〜」とか言い合って食べるごはんの方が美味しい。

ただ、相手は誰でもいいわけじゃないんですよね。本当に大事に思ってくれる相手とだからこそ、料理も美味しく感じるんだと思います。

そして、「彼氏と高級フレンチ食べたり、同僚とオシャレランチ食べたりしてきたけど、友達と食べるおじやが至高の食べ物だと思うね」と言っていたナカムラが愛おしくて愛おしくて……。歪だけれど、なぜかしっくりくる3人の友情も、このドラマの見どころのひとつです。

 


いっぱい食べる年下男子とのムズキュンラブストーリー
『隣の男はよく食べる』(毎週水曜24:30〜※第3話の放送は1:00から)

『隣の男はよく食べる』(テレビ東京)は、とにかく菊池風磨さんが“ズルい”ドラマです。最初は、倉科カナさん演じる独身オトナ女子・麻紀が作る料理を、「美味しそうだな〜」なんて思いながら観ていたんですよ。唐揚げはタピオカ粉を使うと、中はふわっと外はカリッと仕上がるとか、豆知識も交えてくれるからありがたくて。

ところが、麻紀が隣の部屋に住む蒼太(菊池風磨)と親密になってからは、だんだんと危うい方向に……。いきなり麻紀を抱きしめて、「今すぐ食べたい」と言い出したのは、本当にズルかった。え? どっち? 手料理が食べたいの? それとも……? と、彼の小悪魔行動に観ているこちらまで惑わされてしまいます。

お腹も心も満たされる『よく食べ』。とくに、年下男子が好きな方はぜひチェックしてみてください!