●扉を開けたら、そこは海だった。な「雨漏り事件」

シェアハウスを10軒以上転々としたからこそわかる利点と欠点。「また戻りたいか?」と聞かれたら、私ならこう答える_img0
 

お金がなかったのでとにかく安いところを! と、あまりよく見ずにシェアハウスに入居したことがありました。すると、入居初日の夜、なんだか鼻がむず痒い……。くしゃみが止まらないのです。翌日、壁を雑巾で拭くと、すすがついたように真っ黒に。まるで『となりのトトロ』に出てくる“まっくろくろすけ”を潰したかのような黒さです。

さらに次々と欠陥が発覚。雨が降った日、家に帰ると台所に“海”が出現。雨漏りで水浸しになっていました。それ以来、内見の時は埃っぽくないか、築年数が古すぎないか、というポイントもチェックするようになりました。

 

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シェアハウスのメリットとデメリットといいつつ、ほとんどデメリットの紹介になってしまいました……。最近会社を辞めてフリーランスになった筆者。「一日中、家で一人でいるのが寂しい」と友人にこぼすと、シェアハウスに住めば? とよく言われるのですが食い気味で「それだけは無理!」と反論してしまいます。

シェアハウスも、一人暮らしも、両方経験してみて導き出した最適解は、「気心知れた友人とルームシェア」をすること。ただし、各々の部屋は絶対確保! リビングや水回りだけ共有! です。

友人とワンルームでルームシェアしていた時、家賃も安く済むし、ご飯を一緒に食べられてすごく楽しかったのですが、生活リズムが違うので起床・就寝のタイミングが合わず大変でした。やはり、自分の部屋は最低限必要です。

そもそも論ですが、まったく知らない人と暮らすって、人間にとってはやはりストレスなんですよね。かといって一人暮らしは寂しいし、生活コストがかさみます。理想のルームシェア相手が見つからないかな……と切実に思う、今日この頃です。

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写真・イラスト/Shutterstock
文/ヒオカ
構成/金澤英恵

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