年金は「人生を左右しかねない」ものだった

「年金は踏み倒すものだ」
みなさんは周囲の人から、こんな言葉を聞いたことはありますか? 
筆者は何度かあります(笑)。いや、全然笑うところではないんですけど……。

 

今回は、そんな「年金」の話をしたいと思います。会社員、または社会保険に加入している方は給与から厚生年金が天引きされているかと思いますが、そうではない人(例えば自営業や、社会保険の扶養に入っていない方など)は、自分で国民年金に加入して保険料を納めなければなりません。みなさんもご存知のように、公的年金は20歳以上なら全員に加入の義務があります。

年金と聞くと、どうしても「老後の問題」というイメージを持たれると思います。老後の生活費は誰にとっても心配な問題で、高齢者の貧困問題は大きな社会問題。でも一方で、年金は若い人からすれば、どこか他人事のような存在でもあると思います。理由としては、少子高齢化が進む中で年金を払う人が大きく減り、受給者が増えていくので、真面目に払っても自分が高齢者になった時にもらえない可能性がある、という説の影響も大きいのではないでしょうか。

少子高齢化はとんでもないスピードで進行していて、自分が高齢者になる頃には年金制度自体崩壊しているんじゃないか。払い損になるくらいなら、今少ない手取りから決して安くはない金額を毎月納めるなんて馬鹿馬鹿しい。そんな意見に思わず共感してしまう人も少なくないかもしれません。

特に筆者はフリーランスになりたてで、目の前の生活だけで精一杯。老後のことなど考える余裕すらありません。会社勤めを辞めた時、いよいよ国民年金に加入しなければと手続きをしたわけですが、独立を果たした清々しい気持ちとは裏腹に、何か得体の知れない重圧を感じたものでした。

しかし! 年金は「老後のためだけのものではない」んです。
何歳だろうと、たとえ20代だろうと、年金は人生を左右しかねないものです。
というのも、事故や病気などで障害を負った時にもらえる「障害年金」があるからです。