「話のさわり」の正しい意味は、話の要点、最も興味を引く部分のこと

「話のさわり」とは「話の最初の部分のこと」?【間違って使われやすい日本語】_img1
 

「話のさわりを聞かせてください」と言われたら、どの部分を指すと思いますか? 「話の最初の部分」だと思っている人が多いのですが、実は「話の要点のこと」なのです。

辞書で正しい意味を見ていきましょう。

 


②(ア)(他の節にさわっている意)義太夫節の中に他の音曲の旋律を取り入れた箇所。曲中で目立つ箇所になる。
(イ)転じて、邦楽の各曲中の最大の聞かせ所。「くどき」の部分を指すことが多い。
(ウ)さらに転じて、一般的に話や物語などの要点、または、最も興味を引く部分。

(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)

②その義太夫節の中で、一番の聞かせ所(聞き所)とされる部分。さわり文句。
〔広義では、一つの話の中で最も感動的な(印象深い)場面を指す。

(新明解国語辞典 第八版/三省堂 より引用)

なお、義太夫節(ぎだゆうぶし)とは、
竹本義太夫が始めた、代表的な浄瑠璃の一派。
(新明解国語辞典 第八版/三省堂 より引用)
のことです。

「話のさわり」とは、話の中でいちばん大事なクライマックスの部分を指します。


次ページ▶︎ 「話のさわり」の使い方を例文で紹介

【日本語クイズ】正しい意味が分かりますか?
▼右にスワイプしてください▼