子育てには、開き直ることも必要!


「外出先でベビーカーを蹴られた」、「子どもが泣き出したとき、見知らぬ人に怒鳴られた」――。今の社会は子育てしやすいとは言えず、時に子連れに厳しい目も向けられる昨今。周囲の目にビクビクしながら子育てしている人も多いと思いますが、そんな人に伝えたいこととは。

こもちこんぶ:私も最初いちいちビクビクして傷ついていた時もありましたが、4人も子育てすると、そうやって子育てするのは無理だなって思ったんです。だんだん周りの目に慣れてきて、免疫みたいなものができました。怒られたら怒られたで、「すみません」と謝って、あとはあっけらかんと開き直って、子どもをのびのびさせることも必要です。

 

その境地に至るまでには様々な苦労も。子育てし始めの時、ある出来事がきっかけで、外出するのが怖いと思うようになったと言います。

こもちこんぶ:まだ子育て初心者で、2歳だった長男を育てていた時、新幹線に乗って旅行することがありました。すごく静かな車内で息子が結構大きな声で泣き出してしまったんです。どうしよう、と焦っていたところに、斜め後ろのおじさんが「うるせぇな」って言ったんです。すごく衝撃でショックでトラウマになりました。

しかし、その後の子育て生活で、温かい出来事もたくさん経験したそう。

こもちこんぶ:息子を連れて皮膚科に行ったときに、子どもも小さいからできるだけ待ち時間を短くするため、受付時間前に並んで、3番目くらいに受付ができたんです。いよいよもう少しで受付が始まるというときに子どもがぐずりだしてしまって。その時、1番に並んでいたおじさんは、折り畳み椅子を持ってきて長時間座り込んでいました。そのおじさんに「おい、あんた!」って声をかけられたんです。新幹線での出来事がフラッシュバックして、身構えたら、「順番変わってやるよ」って1番にしてくれたんです。

「絶え間ない不自由との戦い、だからこそ喜びがある」子育てを通して見つけた本質【芸人・竹田こもちこんぶ】_img0
 

こもちこんぶ:またある時は、歯医者さんの会計の時に子どもが外に飛び出してしまって、「ヤバイ!」と思ったときにその場にいたおばさんが「あたし見といてあげるからお金払いな!」と言ってくれて。長く子育てしているとそういうことがたくさんありました。子どもがぐずったり、何かあったりした時に周りの人がたった一言かけてくれたり、笑顔で見守ってくれたりするだけで、受け入れてもらえている、子育てしていけるって思えるんです。