今はいろんな家族の形があります。家計の管理についても、夫か妻のどちらかが担当する・負担する部分を分けて夫婦両輪で管理する(夫は家賃・妻は食費……のように)・二人で一緒に考えて管理する……、いろんなやり方があるのでしょう。しかしミナエさんファミリーのように、働く人・家事をする人と役割分担している場合は、やはりどちらかお一人が家計管理を担うというパターンが多いように思います。

家計管理の権限を持つ人、という意味で家庭内の「強い存在」になるわけですが、孤軍奮闘させられる虚しさも感じますよね。まだ経済事情を理解できないお子さんや、実態を把握していないパートナーに、不満をぶつけられるのは本当に辛いはずです。
 

まず味方につけるべきは、もう一人の「大人」

「お金がない!」とヒステリーを起こしてしまう...節約すると”ケチ”と呼ばれる母の苦悩_img1
 

ミナエさんのモヤモヤを晴らすために、いったいどんなことができるでしょうか。

近年、学習指導要領の改訂により小学生から「金融教育」がスタートするようになりました。子どもにも金融リテラシーを身に着けさせようという動きが目につきます。息子さんたちの教育も兼ねて、気合を入れて「我が家の家計事情と将来収支見通し」を叩き込むのも手。ただこれは、ミナエさんにかなりの負担がかかるでしょう。

息子さんたちの教育にも徐々に手をつけるとして、まず味方につけるべきは家庭内のもう一人の大人。つまり、ご主人です。

ご主人は一人の稼ぎで家族5人を支える大黒柱。日々の疲れも相当のものだと思いますので、「私のやり方に不満があるなら、家計管理も二人で一緒にやりましょう!」と詰め寄っても尻込みされてしまうかも。たとえば、家計簿を見せながら「少なくとも家計の実態を理解して、家庭内で私の味方をしてほしいの。このままだと私一人が悪者扱いされてしまって辛い」と訴えてみるのはいかがでしょうか。家計簿でなくても、一か月の簡単な収支を表にして見せるのもいいかも。口で説明するよりパッと数字を見せてしまう方が、インパクトがありますよね。

夫婦で決めた役割分担にもとづいて、それぞれがそれぞれの領分で精いっぱいベストを尽くす。そして互いの役割と努力に敬意を払い合うことができれば……。思春期ボーイズの反抗にも、強い心で立ち向かえるかも。ミナエさんご家族の将来に、幸あらんことを!

 

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文/梅津奏
作画/Sumi
構成/山本理沙

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