正しい表現は「上には上がある」

「上には上がいるなぁ」実はこの表現、間違いです。うっかり使っていませんか?【間違って使われやすい日本語】_img1
 

馴染みのある人も多い「上には上がいる」という表現ですが、実は辞書にも載っていない言葉だと知っていましたか?

正しくは「上には上がある」。

ではまず、「上には上がある」の意味を見ていきましょう。

 


これが最上だと思っていても、必ずそれ以上の行為や状態があることにいう。
(広辞苑 第七版/岩波書店 より引用)

より優れた人がいる場合に使うのだから「ある」より「いる」のほうが違和感がないと思うかもしれませんが、辞書の意味のとおり、「上には上がある」は、優れた「行為や状態があること」に対して使う言葉。

より優れた人が「いる」のではなく、より優れた才能などが「ある」と考えれば、誤用する心配もなくなりそうですね。