山脇さんが次にひとり旅で行きたいのは北海道と岡山。その理由はナチュールワイン
――この本が面白いなと思ったのは、写真が一切ないのに読んでいるうちに「今度ここに行ってみたいな」と思ったり、その場所に旅に行ったような気分になれるんですよね。山脇さんの文章はそれだけ人を惹きつける力があります。
本書に出てくる場所で、また行きたいと思う場所はありますか?
山脇 うーん、台湾かな。この前の年末年始に仕事で行ったのですが、秋にまた、台湾の南の方に行きたいなと思っています。
――では、まだ行ったことがないけれど、次にひとり旅で行ってみたい場所はありますか?
山脇 北海道と岡山かな。どちらも、一人では行ったことがないので行ってみたいです。
私はヴァンナチュール(自然派ワイン)が大好きと言うか、もう20年ほど、自然派しか飲まないんですけれど、日本の自然派ワインをたずねて北海道余市町と岡山に行きたいんです。
北海道余市町に大好きな自然派ワインのワイナリーがあって、そこが収穫のボランティアを毎年10月ぐらいに募集するんです。毎回、募集開始から30分くらいで埋まってしまう激戦なんですが、今年は頑張って申し込んで行ってみたいと思っています。
岡山には「スロウカーヴ」という小さい酒屋さんがあって、角打ちでちょっと飲めるようになっているんです。一度だけ行ったことがあるんですが、その周辺にかわいい魅力的な感じのお店が多くて、また行きたいなと思っています。
――自然派ワインが日本でも多く作られているとは知りませんでした。
次のひとり旅で行きたい国内のエリアはありますか?
山脇 北関東です。東京に住んでいるから近いのに、今まであまり訪ねたことがなくて。
例えば、茨城県の水戸は、以前一人で行ってみたら、とてもすてきだったので、また行きたいなと思っています。水戸には、私が朝ランの人生ベスト3コースだ! と思った場所があります。本でもご紹介していますが、桜川と千波湖に挟まれた両サイドが水辺のコースで、しかも東京のすてきなコースと比べると空いているんです。朝走ったらとても気持ちよかった。
北関東近郊での、陶器が有名なところといえば、栃木県の益子や茨城県の笠間を挙げる方が多いかと思います。益子は電車とバスで行けますし、笠間も水戸から近くて、美術館や素敵なギャラリーがありました。
――ここのエリアに泊まろうという時、泊まる宿はどんなふうに探しますか?
山脇 インターネットでホテルサイト、ブッキングドットコムや楽天トラベルなどを見たり、雑誌のホテル特集などをチェックします。ほかにも、自分が行きたいエリアをグーグルマップで検索して、地図上に表示されるホテルマークをタップして見つけたりします。
――どんなホテルに惹かれることが多いですか?
山脇 惹かれるのは、古い建物をリノベーションしたホテルや、いわゆるデザインホテルかな。
でも、ひとりで町歩きしたい時には、便利さを優先して、大手のビジネスホテルに泊まることもあります。
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