5年ほど前に雑誌の仕事で知り合い、今ではしょっちゅうごはん(というか飲み?)に行くほどの仲良しだという、スタイリストの佐藤佳菜子さんとエディターの発田美穂さん。
お互いの私物やおすすめアイテムを紹介して、やいやいとツッコミを入れ合う、そんなにぎやかすぎるふたりの公開おしゃべりを全5回にわたってレポートします!
 

Vol.4 スタメンジュエリー編


発田 さてさて、4回目となりましたおしゃべり劇場。今回のお題は「スタメンジュエリー」!

佐藤 ホッタさんも私も、ジュエリーは割と好きな方よね。

発田 私は世代的なこともあって、社会人になったら憧れのジュエリーを少しずつ買い集めたいと思っていたクチです。

佐藤 私、ホッタさんとは9歳、歳が離れているけど。

発田 なんか、改めて、はっきり言ったね(笑)。ええ、ええ。

佐藤 年齢の割には大きな石ものとか、ダイヤのジュエリーとかが好きで、持っている方だと思う。

発田 かなちゃんは好みが成熟しているから。

佐藤 でも最近、そういうジュエリーたちは“冬眠期”に入っているんだよね。迫力系をつけると、単なる年齢相応のマダムになっちゃう気がして。

発田 あ〜、わかる気がする。

佐藤 もう少し年齢を重ねたら、大ぶりな石や地金で大人の遊び心を表現できるようになるんだと思う。あるいは逆に、20代のぴちぴちな肌につけているのもそれはそれでとっても可愛いんだけどね。40歳くらいって、いろんな意味で中途半端なんだと思う。

発田 あとはさ、ジュエリーってそれを手に入れたストーリーみたいなことが透けて見える方が素敵だと思っていて。

佐藤 うんうん。

発田 そういう意味でも、ある程度年齢を重ねていた方が、その人の生き様みたいなものがジュエリーに反映されて、しっくり馴染んで見えるような気がする。

佐藤 選び方も組み合わせも、本当にその人らしさが出るんだよなー、ジュエリーって。

発田 とはいえ、今回は「スタメンジュエリー」がお題ですから。

佐藤 基本的に地金のものを選んでる、2人とも。

発田 真面目だわ、私たち。

佐藤 いろんな服に合わせやすいっていうのが必須条件ですからね。

発田 ではさっそくかなちゃんから、見ていきますか!

 

【スタメンジュエリー】
佐藤佳菜子さんの場合

トップス/アンクレイヴ パンツ/ザ・ロウ バッグ/ジャックムス スニーカー/デイト
 
①ダミアーニ ②アーカー ③⑥ スタージュエリー ④ノーブランド ⑤⑨ヒロタカ ⑦ イレーヴ ⑧ マリハ ⑩パティエラ ⑪エネイ

発田 ちょっとさ、おばちゃんっぽいこと言わせてもらうけど! まあ、たくさん着けたわね〜(笑)。

佐藤 そう言いたくもなるよね(笑)。だって指10本中、9本にリングしてるもん。

発田 空いている指、1本!

佐藤 そうなの。

発田 しかもほとんど華奢! 細っ!

佐藤 昔はさ、こういう華奢なジュエリーをつけている女の人って、なんていうか、か弱さを売りにしているような感じがして……。100%偏見なんだけど(笑)。

発田 わかる、わかりすぎるよ。私も、自分とはまったく芸風がかけ離れた、性格もキャラも何もかもが“可愛らしい”人々がつけるものだと思ってたよ。100%やっかみだけど(笑)。

佐藤 だよね(笑)。でも今となりましては、こちらのキャラ自体がさらに強くなってきておりまして。

発田 ええ、ええ。迫力も身についてきておりまして。

佐藤 だから、こういうちまちました、華奢なジュエリーで十分なの。手もとくらいは“圧”を減らしたい気持ちね。

発田 ちまちま(笑)!

佐藤 とはいえ、こんなちまちまジュエリーを1~2本、だとこれまた心許ないからさ。アホほどたくさんつけてるの。

発田 うん、アホほどつけていることこそが、今っぽさだよね。一応また注釈つけさせてもらうけど、これ、完全に褒めてるからね!

佐藤 あとは主役級のジュエリーがいない、っていうのもポイントで。

発田 確かに。強いて言えば7のリングだけど、でもこのリングも高さがあるだけで、指につけたときにボリュームが出るわけではないんだね。

佐藤 そうなの。全員脇役の寄せ集め。自己主張のない集団。でもこれくらいが、服を選ばなくて、毎日にはちょうどいいのよー。

 
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