夫婦円満の秘訣は、妻が「たい焼き屋の社長」になる!?
×――おっしゃることはもちろんよくわかるんですが、夫婦なのに何で妻ばかりがそんなに色々がんばらなきゃいけないんだって、つい思ってしまうんですよねぇ。
植草――最終的には自分のためなんですよ。最初にがんばっておくと楽じゃないですか。たい焼き屋の社長と一緒ですよ。
×――たい焼き屋?
植草――たい焼き屋って、スタッフを最初の1年で鍛えるんですって。そうすると60代の社長があとで楽になるから。だから「ありがとう」って言って、パパを立てつつ家事や育児を頼む。そうしたら出世しますよ。中学受験の勉強も、夫に教えてもらえばいいんです。そうすればママはその間、家事ができるじゃないですか。「金曜はパパが早く帰ってきて算数を教えてくれるよ」って。自分が家事をやりたくないときは、「火曜と木曜は私が国語を教えるから、パパは家事お願いね」って頼ればいいんです。家庭の社長は奥さん。社長に夫を上手に操縦する賢さがないとね。家庭崩壊しているとしたら、それは奥さんが努力の放棄をしていると思ってもいいくらい。
×――前回、「1年で離婚する人はダメ」っておっしゃってましたもんね。
植草――そういうことをしないと幸せは掴めない。放っておいても勝手に幸せになるんだったら、みんな離婚なんてしませんよ。結婚してもう「この人」って決めたなら、最低でも3年はがんばらないとダメ。お互いが向き合って理解し合って、尊敬し合って支え合える。耳を傾け続けられる。そうやって3年努力して持ったら、大体持ちますね。と言っても、嫌な気分のまま3年我慢するだけなら離婚しますよ。そうじゃなくて、ケンカはお互いが向き合って何を考えているのか理解するためにする。
×――だけど男性って話し合いが苦手な人多くないですか? すぐ逃げがちというか。
植草――それは言い方が悪いんですよ。男性は責めちゃダメなんです、キーッて。「何月何日にこう言ったの、私忘れてないからね」とか、責め続けてはいけません。「何であなたはそういうふうに言ったんだっけ? あ〜、なるほど、そういう意味だったのね、私が思い違いしてたわ」っていうふうに。
×――こっちが下がればいいんですね。
植草――そう。言い方で全然印象が変わるから。
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