「女性の経済的自立」の重要性を実感し、仕事に復帰

専業主婦からフリーランスへ。「女性の経済的自立」を目指して叶った40代からの子連れ海外移住_img0
イラスト:Shutterstock

子供と2人で海外で生活しようと思えたのは、経済的に自立できていることにもありました。出産後、子供が0歳のときに仕事に復帰したのには、“自分が仕事で稼げる環境”を手放したくなかったからです。

私は20代半ばのまだ若いうちに結婚をしたのですが、実は、結婚後しばらくのあいだ、専業主婦だった時期があったのです。まだ子供もいなかったし、引っ越したばかりの新居には周りに知り合いがいなかったので特にすることもなかったし、掃除や家事で時間が潰せるわけでももなかった。ひとりで自由すぎるその時間に楽しさを見つけて堪能できる性格でもなかった。

そんな経験をして、私はある程度、刺激がないと生きていけない人だと気づいたし、なによりスーパーで買い物をするにも、自分の欲しいものを買うにも人のお金に頼らなければどうしようもできない状況のままではいけないと感じたのです。

 

海外移住も、私が経済的に自立し、家族の中で2人の収入があったからこそ、「行きたい」と思ったときに躊躇せず実行に移せたのだと思います。もし今後日本に帰国しても、人生100年時代と言われる今、経済的自立をしているに越したことはありません。可能性をもっと広げるためにも必要なことだったと実感しています。
 


構成・文/高橋香奈子
 

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前回記事「海外移住後1年。いちばん良かったのは「人と比べなくなったこと」。いちばん後悔したのは?」>>

 
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