神様の弟子になる、夢を手繰り寄せた秘訣は縁と運
──北島三郎さんの大ファンであるおじいさまの影響で、幼少期の頃から北島さんの演歌を聴いていたそうですね。大江さんにとって北島さんはどういう存在でしたか。
大江:神のような存在ですね。実際に北島先生に神様って言ったら、「俺は死んでねえよ」って言われたんです。そういう気さくな先生です。
──神様みたいな人のもとで仕事をするなんて、奇跡のようなことだと思います。それを手繰り寄せた秘訣は何だと思いますか?
大江:縁です。出会った人との縁。そしてタイミングと運。それが1個でもずれると、こうはなっていないです。10年前でも、10年後でも多分こうはなってないですね。あのときだからこそ、運とタイミングと人との縁の三つぐらいが揃ってガーッといったと思うんですよね。これがうまく重なったときに道が開けていきます。縁は自分で作ったものじゃなくて、やっぱり周りが作ってくださるものでもあるんですよね。自分で夢を叶えたんじゃなくて、やっぱりみんなで叶えた夢なんですよ。だから、簡単には辞めるとは言えないですし、どうしても演歌というものも残していきたいと思うんですよね。
大江裕の15年間の足跡と思いをあなたに伝える決定盤! 2009年のデビュー曲「のろま大将」から、今日までの主なオリジナル作品と、大江裕の歌唱が冴えるカバー作品、それぞれ15曲を収録した2枚組アルバム!
取材・文/ヒオカ
撮影/日下部真紀
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